第二十三話 流河は弟を戦わせたくない
「とにかく、悪い魔法少女を烈太とお姉さんがぶっとばせばいいのよね」
「みたいだな」
烈太は祐子に合わせて魔導システムのデバイスを取り出す。
「みたいだなって、お前ほんとにあんな連中と戦う気かよ。可愛い見た目のくせに化け物みたいに強いやつだぞ!大丈夫なのかよ!」
だが隆は乗り気ではない。
「でも勝ったろ?大丈夫だよ、俺も強いから」
烈太は隆の言うことなど気にしない。
「それはたまたまだろ?これはアニメや漫画の魔法少女ないんだぞ!下手したら、命だって………」
隆は現実の戦いに恐怖する。
「流ねえ?」
「そう、最悪命だって失うかもしれない。だからこれはわたしは預かるわ」
流河が烈太から魔導デバイスを取り上げた。
「なに言ってるんですか!お姉さん一人じゃさっき苦戦してたじゃないですか!無茶ですよ!」
祐子が流河に抗議する。
「あれは、あんた達を狙われて隙が出来ただけ。普段なら負けないから!あ………」
流河も負けじと人差し指を祐子達に向けると烈太に魔導デバイスを奪い返される。
「それはともかく、俺もやっぱり戦うよ。姉さん一人に危ない真似させらんないからね。こんなの今まで黙ってるなんてひどいよ」
烈太は自らの危険よりも今まで姉が魔法少女であることを黙っていたことを気にする。
「あんたねえ………。ふっ。でもま、その方がちょっと嬉しいけどね」
流河から思わず笑みが零れ小声で言った。
「なんか言った?」
「なんでもないわよ。とにかく、あなたも戦うなら無茶しないようにね!」
「はーい」
聞き返されるが恥ずかしさで答えないようにした。
また烈太の身を案じながらも戦うのを良しとした自分を甘いと感じた。




