第百八十九話 動くハルピィツー⑤
「え、なにあれキモい。男なの?男なのあれ!」
「ドン引きですー」
ハルピィスリーとフォーも新手の姿にありえないという嫌悪感を出す。
「まさかやつらは………」
「知ってるのか」
ハルピィワンが心当たりを見つける。
「非戦同盟、か」
「非戦同盟だと!こっちの世界に来ていたのか!」
ハルピィツーがこの世界での同盟の存在に驚く。話だけは聞いていたがその活動は謎のままだった。
「なによそれ」
「そんなのあったんですかぁ?」
ハルピィスリーと、フォーは事情を知らず尋ねたためワンとツーが説明をした。
「知ってるなら話は早い。俺たちはお前らと同等の力がある、数が同じ以上面倒は避けた方がいいんじゃないか?」
ヨーマが警告する。
「ふん。二人は雑魚、先にそっちを仕留めれば問題ない」
「だめよ!レッカには昨日見せた超パワーがある、あれを出されたら…………わたし達は今度こそ終わりよ!」
楽観的なハルピィツーにハルピィワンが腕を出して止める。ただでさえ消耗している部隊だ、彼女にはそれを守る義務とそれを遂行する意思がある!
それを聞いてハルピィツーはその時の恐怖を思い出す。
「く、仕方ない………」
悔しいが彼女は納得するしかない。