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第百八十二話 女装の魔法少女との対決④
「だったら懐に行ってやる!」
レッカは剣のレバーを引き魔力を貯めると接近した。
「行けるかよ!」
カルティスは後ろからドラゴンテイルを回す。
グオン!という音がするが攻撃がないことにレッカは気づく。
「もしかして………ぐうっ!」
気づいて振り返るが剣で防ぐのが手一杯になってしまう。
「いって、なんだこの剣!やけにいってぇ、つうか熱いし」
だがカルティスも剣に当てたことで腕本体にダメージが行ってしまう。
「よく分かんないけど、今がチャンスだ!はー!」
レッカは一気に近づく。
「待った、降参だ降参」
「え?」
だがカルティスは両手を上げて言った。思わずレッカは惚けた声を出して手を止めた。