第十八話 捕虜の名前はスパ
「あぷっ」
ディリハは魔法少女だった少女に水をかけ起こす。
少女は自分が光るロープで縛られているのを確認する。
「目は覚めたかね。今君は特性の縄で縛られている、対魔法コーティングもしてあるから魔法で脱出しようとは思わないことだね」
「あたしをどうするつもり?」
「当然尋問さ、これまで君たちは変身が解けると逃げてしまうからね。色々そちらの事情を聞かないとねえ」
「なにはともあれ名前ね、名前が分からないと呼びづらいもの。あなた名前は?」
祐子が問う。
彼女は先ほどまで異形のものとして力を奮った少女が相手でも物怖じしていない。
「スパよ」
「うっくく、あはははは!」
「きゃはははははははは!」
「う、くくく………」
その名前に烈太も祐子も声を上げて笑った。流河も笑いそうになるが堪えている。ディリハも愉快愉快という顔である。
「なによ、なにがおかしいのよ!」
スパはなぜ笑わてるのかわからない。
「実はな、スパてのはこの世界だと風呂のことなんだよ」
隆が皆が笑う理由を説明する。
「お風呂、わたしの名前がお風呂………?あああああ!」
スパはこの世界で自分の名前が何を意味するか知ると恥ずかしさで転げ回った。




