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第百七十八話 女装の魔法少女③
レッカは声の方に行くと首を傾げた。魔法少女にしては手足が太い上のだ。
「なあ、あれって男じゃない?」
「なに言ってるのよ、男の魔法少女なんてあんたしかいないじゃない。他にいたら変よ、それって女装してるってことじゃない」
テッペキは信じられないとその言葉を否定した。
「いや、マジで女装だ。あの顔と手足は明らかに女装だよ。そしてなにより、女の子に欠かせないおっぱいがないんだよ!」
隆がおっぱいに力を入れて事実を告げる。
「あんたどこ見てんのよ!そっち戻ったら殴るわよ!」
「おわ、こわ」
テッペキが自分もそんな目で見られていたのかと怒ると隆は短く悲鳴を上げる。
「おっぱい………」
レッカは思わず自分のそれを見詰めるとその大きさに恥ずかしくなってしまう。
「あんたもなに自分の見てんのよ!」
「ごめん………」
テッペキはレッカにも怒鳴る。