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第百四十四話 ハルピィ軍団登場④
「数が増えたところでこっちの有利は変わらないっての!」
ハルピィスリーが叫ぶ。
「上等だよ。ぶっちゃけすごいビビってるけど全部はっ倒してあげる!」
レッカが剣を掲げる。数の多い敵に対しては圧倒された時点で負けだ。
「行くわよ!」
「ええ!」
テッペキとストリームも声を上げる。
「おっと、全員はそこから動くなよ。テッペキはバリア係、ストリームとレッカは遠距離から一人ずつ怯ませるんだ、倒すなら一箇所に固まったところを一網打尽だ!」
三人が動こうとしたところに隆が指示を出す。
「おっけー、任せなさい!」
テッペキがバリアを張り風を防ぐ。
「なにっ!?」
「そこっ!」
風を防がれ驚いたハルピィにレッカが火炎弾を当てる。
「きゃあっ!」
「もらった!」
ストリームが別のハルピィをムチで捕縛し他のハルピィごとぶつけていく。
「怯むな!次波急いで!」
ハルピィワンが部隊の外から命令する。