第十二話 魔法少女の真の力②
敵魔法少女は二段変身です
「詳しいわね。あの魔法少女も言ってたけど他に魔法少女がいたのかしら」
祐子はディリハが情報を持っていたことが気になる。
「いるよ。ただし後で彼にも説明するからね、やはり後にしよう」
キシャアーとクモ頭が鳴り糸を出す。しかしレッカの剣に触れると即座に燃えてしまう。
「ぐっ!」
攻撃が効かないことに魔法少女が苛立つ。
「はあっ!はっ、はっ!」
「きゃあっ!」
隙ありとばかりにレッカは剣を振り抜きクモ頭を弾き魔法少女を怯ませる。
さらに呼吸と共に二撃三撃入れる。
「あっ、ぐぅ………あああああああ!」
剣は当たると同時に魔法少女に高い熱も与える。そして悲鳴と共に背中からクモの脚をいくつも生やした。
「うわ………」
「今度は脚が生えたー!?ほんと、どういう構造なのよあれ……」
魔法少女の変化に隆はさらに不気味さを感じた。祐子は目を見開き叫び感嘆する。
脚の先端から糸が連続で発射される。六ヶ所からの連続攻撃にレッカは回避が難しくなる。
「ぐあっ!」
二周目が回った発射にレッカは捕縛されてしまう。
「くうぅ、うあっ!」
レッカは身体から炎を出して身体についた糸を燃やそうとするがさらに糸を飛ばされそれどころではなくなる。