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第百十八話 人間界の野良魔法使いは進化する
「はあっ!」
流河はチンピラの魔弾をかわす。ドンドン!と強く音が出る。その音は確実に強いものを表していた。
これはまずい、流河は冷や汗をかいた。
「わりぃ、遅れた!」
隆、祐子、烈太が研究所に到着する。
「急ぎたまえ、やつの力は未知数だ!」
「わかったわ!」
ディリハが祐子と烈太を急かす。
烈太は自分の魔導デバイスを出して辛い顔をした。
「あんたは行かなくて大丈夫、あたしが行ってくる!」
祐子は彼を庇うようにワープ装置のところへ向かう。
「おりゃあっ!」
「があっ!」
チンピラは魔力を纏わせたステッキをぶつける。魔弾を牽制に近接攻撃を食らわせたのだ。
「おりゃ!おりゃおりゃおりゃ!」
さらに連続攻撃を仕掛ける。流河はバリアを出して防御する。