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第千百四十話人間界のデパートは魔法界のより大きい②
「じゃ、俺らはゲーセンでも行く?」
「待て。僕は姉上とは行ったが僕も行かないとは言ってないぞ」
レッタはルガを別の場所に誘うが彼は否と断った。
「うふ。ルガは相変わらず素直じゃありませんね」
リアはそんなルガに思わず拳を口元に当て笑う。
「うるさい!で、どこにあるんだ」
ルガは恥ずかしさを抑えるため声を荒らげた。
「ここにあるみたいですね」
刀葉は入口の地図の一画を示す。
「今どこだ」
「ここよ」
今度は祐子が点を示した。
「ならさっさと行くぞ」
ルガはそくさと歩いていく。
「あ、それ多分逆ー」
彼の歩く方向を見てレッタが声をかけた。
「ああ?!くそっ!」
ルガはそれを聞くと苛立ち足で地面を蹴る。




