第千百十九話ゴーレム大軍勢の撃退パーティ
「それでは、我々の勝利に乾杯じゃ!」
ドライガン帝国のパーティ会場にてロンは長い口上の後にグラスを掲げた。
『おーーーー!』
その声は美しくも雄々しい魔法少女達のものだった。
「うぇーい!」
「イエーイ!」
レッタ達もグラスをぶつけ合い勝利を讃える。
そのグラスは分厚く、それを強くぶつけて音を大きくするのがドライガン式だ。
「しっかしあれだけ苦戦したゴーレム軍団をあんなあっさり倒すなんてね。隆くんの発明も馬鹿もできないわ」
「そうよ、わたしの隆くんはすごいんだからー」
流河が関心するとトリマリィが自慢した。トリマリィは隆を後ろから抱きしめている。
「なんでトリマリィが自慢してんだよ………」
当の隆は恋人の柔肌を感じながら呆れた。
「いや今回の武器、作ってきたの俺なんだけどな」
レッタは不満に口を尖らせる。いつもは隆が変身をパワーアップさせているが今回ばかりはレッタの実家の素材であり伝統武器なのだ。
「まあまあ、いいじゃない。勝てたんだし」
「ありがと、烈太くん」
祐子と刀葉は彼を褒め、お礼を言った。




