第千十話 アクア王国にてワンオブセブン降り立つ②
『セブンスアップ!』
七人の魔法少女がデバイスを構え宣言、白とピンクを基調とした七色の魔法少女となった。
「温かい…………」
「これなら勝てる!」
クラザとハミョンはワンオブセブンから発せられる魔力を感じて言った。
「うぐっ。なにこれ、ミカゲちょっと魔力使いすぎじゃない?」
「しょうがないだろう、敵が多かったんだ」
レッタが身体の違和感に文句を言うとミカゲが言い訳する。
「大丈夫なのこれ?勝てるの?」
「なら負ける前に片をつけるだけよ」
不安になる祐子を流河が吹き飛ばす。
「短期決戦ですか」
「上等じゃねえか」
雷葉とガレイアが気合いを入れ直す。
刀葉は無心でセブンスアップを動かす。刀を一人の時とは比べ物にならぬ量発生させ豪雨のように降らせた。
「ぐおおぉぉぉ!」
妖怪達はその一撃一撃にて消滅していく。肉体の欠損では済まない威力だ。
「甘い!」
リーダー陰陽師が次元の穴から喚ぶは巨大な龍だ。龍は長い身体で高速で接近する。
「思ったより速い…………」
「速いっていうかあたし達が鈍いんじゃない?」
レッタが苦い顔をすると祐子が指摘する。
「悪かったな、無茶しすぎて」
ミカゲは嫌味にもしっかり返す。




