第千話 戦場の空気
その朝、ウィザードマテリアルにてガレイアがレッタ達に言った。
「お主らに斥候の最後の連絡をくれてやる。アクア王国とエンマ王国の戦闘はアクア王国が劣勢、一ヶ月前に黒い悪魔のような魔法少女が助太刀したことで優位に傾いたが一ヶ月の間に敵に増援が現れ今の状況になったとののことだ」
「それって…………」
「ああそうだ。急がねばあやつも堕ちる。今が好機、それを逃せばないと思え!」
レッタの声に素早く答えると激を飛ばした。
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まずアクア王国の大使館に転移、そこから戦場付近へと転移した。
「なによこれ!」
「正に戦場て感じね」
遠目からでも祐子と流河は声を上げる。
「どうした?」
じっと戦場を見つめるレッタにガレイアは声をかける。
「いや、こういう空気久しぶりだなって。すげえ懐かしい」
その顔はいつのも彼にはない戦場慣れした狂気に満ちた顔をしていた。
祐子と流河はそんな顔に彼が遠くへ行ったかのように見えてしまった。
「お前、そういうの似合わないと思うぞ。あたしと同じで戦争が好きってタイプじゃねえだろ」
「どうかな。正義ってのは敵がいて初めて成り立つから」
ガレイアが眉を潜めるがレッタは皮肉った。
「おちゃらけてる場合ですか。さっさとミカゲさんを探しますよ」
雷葉はきっぱりと本題に入り前に進む。歩きながらレーダーを出しミカゲの魔力を広く探す。




