第十話 レッカは戦い方を知っている
レッカは自分が力の使い方を知っていることに驚いた。
『ふっ、それには戦闘を支援するAIがある』
「な、俺の考えを呼んだのか?」
ディリハの言葉にレッカは驚く。
『いや、違うな。わたしはそんな機能など積んでいない、君は力を持ったばかりなのに無意識にそれを使いこなしているんだよ』
「どういう………!」
ディリハは夢中で喋りレッカが聞こうとするがレッカにクモの糸が迫る。
かわしてばかりでは拉致が空かない、レッカはクモに接近する。
「がっ!」
「きゃははは!ばっかじゃないの!この子に近づいたらそうなるに決まってるじゃない!」
だがクモに糸に当たり拘束されてしまいそれを魔法少女は嘲笑った。
「はぁぁぁ」
レッカは身体表面の魔力を上げ炎に変換した。炎は糸はあっけなく焼いた。
「な、そんなあっさりと………嘘でしょ!?」
魔法少女はレッカの力に驚く。
「はっ」
レッカは足に魔力を纏わせ先ほどより速く接近する。
「はっ!」
クモを蹴り上げキシャアー!という悲鳴が上がる。
「今だ!はあー!」
ステッキに纏わせた長い炎でクモを一文字に斬り裂く。
ボオォォ、と音を立てながらクモが燃えていく。