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第一話 彼は魔法少女オタクにつき
今回はオーソドックスに少年がヒーローに選ばれて侵略者と戦うというのが序盤のあらすじです
瀬川烈太は魔法少女オタクである。数ある作品でも魔法少女やそれに類するアニメや漫画、ライトノベルを好む。
それは高校入学式での自己紹介でも発揮されクラスメイトに驚かれることとなった。はつらつとした性格はオタクであることに臆することなどなかったのだ。
「あ、瀬川くん?」
だが烈太は自己紹介の途中で担任の女性教諭に止められてしまう。
「なんです?」
「そろそろ、終わりでいいかな?他の人もいるんだけど………」
彼女はあまりに自己紹介が長いため烈太を止めざるを得なかった。あまり長いと他のクラスメイトの自己紹介が出来なくなってしまう。
「あ、はい。すいません……」
烈太は苦笑いして頭の裏をかく。
★★★★★★★
「お前すげえな」
クラスメイトの橋本隆が烈太に話しかける。