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ヤールの罠

半年ぶりに・・・執筆・・・・( ^ω^)・・・

仕事が無理です。

ゴブリン討伐当日。

目が覚めると、ベッドに違和感があった。

・・・・なぜかヤールが布団の中に丸まっていた。

いや、何もしてないぞ。前日は酒も飲んでないし。


「おはようにゃ」


「なぜここにいる?」


「にゃ?ハインは猫好きにゃ。

だからにゃーは一緒にねるにゃ。」


「・・・種族が違うとはいえ年頃の娘だろう・・・」


しかも全裸だ。いかん、18禁だろこれ。

と思うが、全身がトラネコ体毛で覆われているので

あまりエロさは感じない。

見ようによっては着ぐるみを着ているような・・・

とも思えなくはないが・・・。


ちなみに宿屋は4人一緒である。

リドルの奥さんは、酒場で住み込みで働いている。

金がたまったら冒険者を引退して、家を買うと言っていた。

まだまだ先だと笑って話していたが。

部屋は狭い個室で、冒険者専用の寝るだけの部屋。

鍵はかけておいたはずなんだけどな・・・


「にゃーにかかれば宿屋の鍵ぐらいすぐ開くにゃ。」


「いやお前シーフじゃないよね。」


朝から頭を抱えていると、リドルとカインが部屋に来た。


「あはよう、ハイン。

たった一日でずいぶん気に入られたようだな。

ちゃんと寝たか?」


リドルのニヤニヤが止まらない。


「ヤールが勝手に入って勝手に寝てたんですよ・・・

何もしてないし何も起こってません。」


「ゴロゴロ・・・・」


「ははっ、まぁ今は発情期でもないしな。

大方自分の部屋が寒いからってハインの所にきたんだろうが

それにしても随分なつかれたな。」


「ハインはいっぱいなでてくれるにゃーゴロゴロ。」


発情期があるのか・・・

はぁ、とため息をつきつつもヤールを撫でてる俺がいる。

あ、なんかカインの視線が呆れてる。

てかもうあれだな、ヤールは完全飼い猫だな。


「ま、もう朝飯の準備ができてるだろうから、早めに出て来いよ。

食ったら荷物の確認して出発だ。装備やポーションの確認はしとけよ。」


「はい、昨日のうちに全部カバンに入れたので大丈夫です。」


「よし、OKだ。じゃぁ俺は先に行って食ってるからな。

ヤール、お前もさっさと着替えて来い。」


「にゃ!」


朝から疲れた・・・・


-------------------------------------------------


アルミール平原はアルンベルトの北にある、小さな平原。

アルンベルトとアルカトラスという街を繋ぐアルミール街道が

平原を縦断しているため、今回のゴブリン集落は

街道に直接ダメージを与えるため、早急な討伐が求められている。


ヤールが偵察、リドルが前衛、カインが中衛、俺が後方支援。


リドル「大丈夫だとは思うが、ゴブリンだからといって油断はするな。

下位だけなら問題ないが、上位種がいるとトラップの危険もある。

昨日も話したが、ロード級を見つけたら即撤退し

ギルドに緊急報告しなければならない。」


俺「わかりました。」


街道から逸れて2km程先に、集落の匂いを感じたらしく

ヤールが耳をピン!と尖らせて「にゃにゃにゃにゃ!」と

興奮しだした。リドルが言うには、狩猟系獣人の大半は

戦闘準備状態になるとこうなるらしい。

カインが遠視能力をもっているらしく

ヤールが感じた匂いの先を見たら、集落が見えたという。


カイン「・・・数は・・・30程か。増えているようだな。

ホブゴブリンも3体ほど確認できた。これは殲滅より、奇襲で

数を減らして一時撤退し、ギルドに報告するのが無難だな。」


リドル「ふむ・・・、どうするか。上位がいるとなると

ステータスが低めのヤールと経験不足のハインはきついかもな。

ま、何匹かおびき寄せて叩いて、危なくなったら逃げるか。」


地元でしょっちゅう狩りはしてたから、経験は問題ないと思うが

初心冒険者だからまぁいっか。リドル達はそこまで俺のこと知らないしね。


俺「できれば20匹狩って報酬は貰いたいとこですね。」


リドル「まぁできればそうしたいが、無理はしない。

死ぬことはないだろうが、ケガでもしたらたまったもんじゃないしな。」


ヤール「ゴブリンは遠くでもくさいにゃー。」


よしよし、とヤールをなだめて戦闘準備にはいる。

冒険者になって初の討伐だ。ワクワクするな。



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