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勇者との面会まで あと2日

 深めのフードを身につけ街を散策することにした。

 まあ、することといっても鍛冶屋や魔法具屋、他には防具屋などの消耗品を買いに行ったり、品質を確認することだ。鑑定することでその作成したアイテムのレベルを確認出来るため、効果の幅が分かるのと隠れた名工を探すためにだ。


 そんな感じで見て回っていると喧嘩騒ぎなどが確実に起こるし、しかもここは帝国だ。力自慢が集まり自分がスカウトされるのではと期待しながら歩いて居るのだ、わざと起こして選ばれる確率を高くしているのだろう。


「ま、邪魔だから止めるけど」


 今回、この二人のタイミングの悪さは残念としか言うしかないだろう。気になった店の目の前で暴れられたら入れない、ならそれを抑えてしまえばいいという少し脳筋的な考えだが、そうでもしないと衛兵が来るまでの間待たないといけないのは嫌だ。


「ちょっとごめんね」


 そう言って気絶させる一撃を打ち込む。武器は剣では殺してしまうかもしれないから魔法で石の棒を瞬時に作り殴り付ける。少しだけこれでも殺してしまうかもと思ったのは口には出さないでおく。


「あ、これお願いね」


 丁度良く衛兵が来たため二人を引き渡すと、僕は店の中に入る。


「あの、大丈夫でした?」


「ほっほっほ、商品も儂も大丈夫じゃの」


「それは良かった、あのこれは貴方が作った物ですね」


「ほう、何故儂だと?」


 おっと、認めてくれないか。まあそうだよね引き抜きに会うとかそんな感じはその年だといやだろうし。


「すいません、勝手に見てしまいました」


 フードから少し顔を出して鑑定をした証を出す。それはとても簡単で、どれ程の解析力かも分かるだろう。


「綺麗な緑に近いか、それなら納得じゃの」


 見る力はその者を改変する、というより一時的にその力を引き出すのに改変させる。だからこそその力を見せれば納得できるからこそだった。


「あの、無理とは承知ですが制作作業を見せて貰えませんか?」


 作業を見れば最適化でそれなりに再現できるためであるのと、その姿を見ておけば持ってるスキルのレベルを上げることができるから上げときたかった。


「すまんの、弟子は取っとらんのじゃ」


「そうですかすみませんでした」


 そう言って商品を幾つか買って帰る。

 実はこれを何度も繰り返していたため、対処法は分かっているためこれ以上の深入りはしない。もししてしまったらこちらに害意向けられてしまいめんどくさいことになるだろう。


 店を出て暫く歩くとまた喧噪があった。今度のは人数が多いらしく、観客も先程よりも多いため中々近寄れない。


「しょうがない」


 無視しても良いが、通り道が塞がれるのは中々面倒くさいものだ。それに他にも止めようとしている人が居るみたいで、僕はそれに合わせようと思う。


「喧嘩は止めて!」


 僕みたいなフードを被った彼女はそう言って木刀を叩き付けた。それは喧嘩していた内の一人を気絶させるのには十分で、倒れ落ちるのが分かる。

 僕の方はは彼女の影で一人、また一人と気絶させる。彼女が最後の一人を気絶させたところを見計らって逃げようとすると、彼女のフードが激しい動きの中で落ちる。その強さに少し気になってしまったが為に見てしまう、知り合いと似ている少女に。


「後輩ちゃん!?」


 なんとか小声に抑えることが出来たが、聞こえてしまったかもしれない。喧噪で聞こえなかったと自分を納得させ直ぐに走り去ることにする。


 全速力で街の中を走り抜け、軽い息切れを起こす程度の所で隠れることにする。


「はあ、まさかな、いや後輩ちゃんには若すぎだよな?高校生くらいにしか見えなかったし、うん他人のそら似だ、ちらっとしか見てなかったし」


 自分に言い聞かせるが、心の奥底では否定的だった。


「日本人顔なんて居なかったのに、彼女だけいた?」


 欧米人風の顔の造形をしている中で、アジア系の堀の浅い顔は嫌と言うほど目に付いてしまう。だがそれを見たのはこれが初めてだった。あれが転移者かもしれない。


「明後日になればわかるか」


 そうして明日の予定を考えるのだった。

 ちょっと体調崩しましたが今は元気です。

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