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帝国の裏に潜む者

 今回は少し短めです。

「糞が!こんな時になって教会が来るだと!馬鹿げているのか!」


「しかし、勇者の発見はさすが神と言った物でしょう」


「何が神だ!只の頭のおかしい集団だろう!5年前の襲撃の際など助けなど来なかったであろう!」


「あの事件は悲惨でしたね、殺したかと思えた鬼人が蘇り、更には力を増大させてしまうなど悪夢としか言いようがありませんでした」


「いいか、勇者を絶対に明け渡すなよ!絶対にだ!あの頭のおかしい集団になど絶対にやらんぞ!」


「はい、わかりました」


 皇帝は口汚い言葉を言っていたが、近衛騎士である彼はいつものことのため彼の怒りの矛先が自分に及ばぬように考えながら、返答を行いそして助言を行うことで今までやってきた。その御陰か彼からの信頼は厚い物となってた。


「異世界からの勇者を明け渡せか、彼女は今の帝国に必要だ。向上欲の高いあの男だけでは帝国は長くは続かないのだから。だからこそ帝国は力の象徴として勇者を召喚したのだから」


 男は一度は失敗してしまったことがあった。それが5年前の魔物による襲撃の切っ掛けになったと知っていたが、それを逆手にとっての行動が功を奏して今の地位に立てた。


「まさか魔物が鬼人までに至るとは。あれはいい実験材料でしたが、死体は探しても見つからなかったことが痛かったですね」


 不気味な笑いが彼の部屋の中で響く。外への防音処理が為されていなければ、彼の行いは筒抜けとなりずっと前に処刑となっていただろう。それにもう一つの理由があるとすれば本性を隠すのが人よりも上手かったことが最大の原因だった。


「勇者を材料にしたいのですが皇帝に言っても無理ですし、教会に見つかった場合皇帝、または近くに居た私が真っ先に疑われるでしょうし、中々うまくいきませんね。ですがそれだからこそあのような楽しい祭り(襲撃)が起きたのですから」


 男は自分の理想に少しでも近づきたいが為に思案する。その考えがいいことをするために働けば、国はもっと発展するかもしれないが、彼は悪に魅入られていたが為にそうはならなかった。


「楽しみですね、勇者を核とすれば更なる強き魔物が出来るかもしれない」


 彼は嬉しそうに今日もその頭の中で考えるのだった。

 無限転生の方を久し振りに更新致します。書き上げる気力と時間が出来たための一時的な物になると思います。

(リアルが忙しいと中々執筆出来ない(´;ω;`)

 休みがもっと欲しい)

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