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勇者か?

 前回の話、小説の内容が本編のに変えたので、先にそっちから読んでください。

「ウィルが勇者!」


「そう驚くんじゃない。いくら私が精霊魔法を使って【静寂な室内(サイレントルーム)】作ってても、そんな大きな声では漏れるかもしれないぞ」


 そう言われると、驚きを抑え込みながら返事を返す。


「確かにそうだわ」


「気を付けろ、神託なんて来る前にお前の口から広まったりしたらあの子はどうなると思う?」


「絶対に言わない。言ったら最後、子供の時から教会を守ることと、魔物や魔王のことを絶対悪だとすり込まれてしまうわ」


「そうだ。あの子には成人するまでに絶対に気付かれないようにしないとな」


「そうね、あの子が気付いて言って回った日には教会が来て、あの子を連れ去ってしまうわね」


 お互いその表情は厳しい。

ウィルの祖母アーリーはその長き歳を来てきたために。

クレアはからの話を聞いているから知っていた。


「神託が来る15歳まではなんとしても匿おう」


「もし、もしもその前に神託が来てしまったら?来たら私、感情を抑えきれないわよ!」


「それはない。今まで勇者と呼ばれてきた者は15歳になってからだ」


「その時、あの子に勇者にならないっていう意思は出来ないのよ!」


「ああ。だが、その時は見送ってやろう。笑顔でだ」


「無理よ悲しくてそんなこと出来ないわ」


「魔王討伐には犠牲が付きものだ、今回はあの子が犠牲にならないといけないんだ」


「魔王なんて無害じゃない。魔物が生まれるのは魔素溜まりが原因だっていうのに、魔王が魔物を造ってるって言っちゃってさ、どんだけ信者が欲しいのよ」


「王国としても魔王を討伐さえしてしまえば領土が増えることに喜びを隠せないだろうな」


「魔物を従えて操るだけなのに・・・それ以外は人と変わらないのに何で争わなければならないの・・・」


 頭を抱え、その目には涙を浮かべながらそう言う。

だが、アーリーはクレアがそんな姿を見てしても厳しいことを言ってしまった。


「人の欲は自身の性格までねじ曲げてしまう、良国と言われた王が悪魔と契約したようにな」


「あれは違うじゃない!隣国が国欲しさに彼の国を脅威だって言い始めたのが原因でしょ!只、彼は民を守りたいの一心で頑張ったのに、戦っては違う国から脅威と見られ初めて、戦争になっても守ってを繰り返してただけじゃない。それなのに、それなのにーーー」


「それほど感情的になるな。私は悪魔と契約したことが悪だと言っているのだ」


「彼は守るためにーーー」


「守ること?おとなしく奴が折れていれば良かったんだ。奴が折れていれば暴虐の王なんて言われなかったんだ」


「実の息子に何をいってんのお婆ちゃん!止めてよ!止めて!」


「本当の事じゃないか!あいつが折れていれば!エルフは迫害などされなかったんだ!悪魔と契約した者がダークエルフにならずにすんだんだ!」


「お婆ちゃんなんか、嫌い!」


 クレアはそう言うと部屋から勢いよく出て行く。

その後をアーリーは追わず、その背を目で追うだけだった。




・・・




 ウィリアムは突然部屋から出てきたクレアに驚き後を追おうとするが、ウィルをその手に持っているため、お義母さんに預けて追いかけることにする。


「お義母さん、ちょっとウィルをお願いします!」


 そう言ってウィルを任せる。

アーリーはそれに対し頷き、孫を抱くのだった。

 はい!久しぶりです!

更新ガ遅いって?

間違って消しちまったんだよ!と言うことですみません。

次の更新は来週か再来週になると思います。

読んでくださり有り難うございました。

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