表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/46

スキルの習得! その1

 鑑定をしてもばれないのか?

い、いや、鑑定の詳細を知ろうとするほどに相手に気付かれやすくなるんだ。

そうだよ、だってお婆ちゃん俺のスキルについてまで分かってたしね、多分そうだ。

俺はHPとMPしか表示されてなかったし、そのせいだ。

あ、あと、その表記もパーセントだったし、それが関係してるんだ。


 そんな現実逃避のような考えを頭の中に浮かべていく。

本当の話は違うのだが、それを知らないで居た。


 どうしようか。

鑑定が相手に気付かれる可能性が高いって分かった。

そのせいで、戦闘の時に一発で鑑定した事がばれてしまう。

それに、勝手に鑑定した事がばれたら殺されるかもしれない。

冒険者は奥の手がばれたら終わるって言うし、鑑定なんてわかりやすいものをされた日には殺されるしかないか。

ま、いいか。

元々戦闘は目指してないし。

目指すとしたら魔法使いだよな、やっぱり。

最適化を使えば魔法を最適化出来るだろうし。

出来なかったら出来なかったで、お婆ちゃんか母さんに教えて貰えばいいか。

真面目にこつこつとやっていけば、エルフの身体だからそれなりには出来るだろうし大丈夫だと思う。

唯一つ心配事があるするなら、お婆ちゃんのことだな。

教えてくれるときにあの態度でやられたくない。

い、いや、娘の前では真面目にやってたから安心できるはずだ。


 安心できない方が心の中を占めているが気にしないことにする。

今は自分の身体で出来ることに専念することにするだけだった。


 未来のことだ。

まだ、一歳にも満たないんだからお婆ちゃんのあの態度に我慢すればいい。

大きくなってもあの態度だったときは、母親を呼んで一緒にやろう。

そうすれば真面目にやってくれるさ。

変わらなかったときは。

い、今は気にしないでおこう。

どうせ未来のことだ、そんな事を考えずにスキルを取ることをするか。


 横になっていた身体を起こし座り込む。


 スキルの取り方がまだ分からないんだよな。

鑑定はたまたまって感じだったし。

いや、身体を最適化させれば獲れるかもしれない。


 それは鑑定を獲る前に賢さを最適化していた事を思い出したため、思いついたことだった。


 でもな、部分的な最適化をやったらどうなるんだろ?

今は身体全体が最適化されていてエルフの身体になってる。

それに重ねがけするように最適化をしたらどうなるんだろ?

爆ぜるのかな?

なんだっけ、風船に空気が満杯?な状態に更に加えたら"ボンッ"って爆発するみたいに、俺の身体もそうなりそう。

最適化ってことは今の身体で最適な状態、つまり自分の身体はさっきいった風船みたいな状態なんじゃないのかな?

だから爆ぜるんじゃ?って思った。

爆ぜたら怖いけどな、でもスキルは手に入れたい。


 顎に手を当てて考える。

何故こんなにも真面目に考えてるのは、お婆ちゃんの影響だった。

お婆ちゃんがあんなに孫に甘える姿を見て、真面目にやろうという考えの基、こんなにも真面目にやってる。

そのうち、ぼろが出るが家には一人しか居ないし、居ても子供だから変な遊びをしてるとしか思われない。


 解除は出来ないのか?


 それはいつもより多く頭を回転させたら出てきた。

どんだけ使ってないんだと、思われるかもしれないが、思考は一直線。

よく、周りが見えてないと言われることだからしょうがない。

しょうがないとしか言えない。


 最適化を解除したら、他の最適化をしても安全に出来るだろう!

解除が出来ないスキルは無いって言うじゃん。

ていうかパッシブスキルじゃないはずでしょ。

魔力を最適化したからエルフになった。

そうじゃないなら最初っからエルフで生まれてきたはずだし。


 いつも通りの考え方に戻ってきた。


 とりあえず解除をしてみよう。

スキル画面でも言葉でもどっちでもいいからやってみよう。

やらないで後悔するよりもやって後悔する方がいいっていうしね。


「があだをがいぞ(※訳 魔力を解除)」


 その瞬間、身体から魔力を感じにくくなった。

最適化する前よりは魔力を感じているが、スキル使用時よりは格段に下がっている。

それと、思考速度も思考能力も下がっている。

どうやら、永続的効果ではないことが分かった。

急にだる気が襲ってきた。

だる気は身体をエルフに創り変えた時よりも小さく、気を失わない程度であったが、横にならないと今にも気を失いそうな程ではあった。


 あっさり解除できたな。

でも、身体を最適化させるのと、解除はきついな。

これじゃあ戦闘中に最適化をして遠距離から近距離に変えて戦うとか出来ないな。

元から戦う予定ではなかったけど。

ま、もしもの時とかにやるか。

ボス戦とか、大会とかそこら辺にでるときとか。

でないと思うけど。


 こんなに戦闘を拒否するのには理由があった。

頭の中にチラチラと覗いてくる存在があったからだ。

異世界。

ゲームのようなシステム。

スキルという概念。

転生。

この四つが精神が不安定になり発症してしまう病気の残片を密かに復活の手助けをしようとしていた。

また、あの病気が発症する危険性を知らないまま、スキルの習得をしようとしていた。

 読んでくださり有り難うございます。

次の更新は一週間のうちに出せると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ