忘れられた約束
「おちゃんまだぁ?」
何が?
「今日は悠李と李の誕生日プレゼント買う約束したでしょ?」
そうだっけ?
『してた。しかも夏月は、昨日もお前に言った。』
そうだっけ?
「昨日も言ったのに、もう忘れたの?」
『人間とは本当に忘れっぽいな。それともお前だけか?』 ムカつく。
「夏月、支度終わった。」
支度を済ませた俺は、そう言って部屋を出た。すると、夏月は、「遅い!」とゆう顔でキッチンを指差した。おそらく、早く朝食を済ませなさい。とゆう事だろう。夏月は、バッチリ出掛ける準備が出来ている。
俺は、パンだけ食って、コーヒーは部屋に持って行った。もちろん、部屋にはナイトだけ…
「あ、風雅兄ちゃんおはよー!」
「おはよー風雅兄ちゃん!」
…お前らなんで居るんだ?
悠李と冬李が俺のベットの上でナイトと遊んでる。「だって、暇だったんだもん。」
悠李が言った。
暇だからって俺の部屋で遊ぶなよ。
「あ、風雅兄ちゃんマグカップ持ってるね!何のジュース?」
冬李君、普通ジュースはマグカップに入れません。
「そうかな…僕この間オレンジジュース、マグカップに入れて飲んだよー?」
「それは君がコップを割っちゃったからじゃないのかな?」
俺が言うと、冬李は、
「あっ!そっかー割っちゃったからかー!」
と、言って手のひらを、拳でポンッと叩き、またナイトと悠李と遊びはじめた。