第2話 口づけ【R15版】
大きくて温かい手が、首筋を支える。
自分を包み込むレイラの腕の力強さに、アイザックは微かに震えた。
「アイザック?」
その反応に、レイラが優しく問いかける。
「不思議な感じだよ、レイラ。少し怖いけど、温かくて、、、同時にすごく…安心する。」
レイラの胸板へ顔を埋めつつ返す彼の新しい声は、女性らしく柔らかかった。
「レイラもこんな風に感じていたのかな。」
「うん、そうだよ。アイザックの腕の中はいつだって安心でいっぱいなんだ。」
掌が優しく髪を撫でる。
愛おしさに胸があふれ、レイラの背に回した腕でぎゅっと抱きしめた。
「アイザック、君をこうして抱きしめると、なんだかこれまで感じたことのない、初めての感情が湧いてくるの。」
「そう?」アイザックは微笑みながら尋ねた。
「うん、男の身体で感じる女性の柔らかさって、こんなに心地良いんだね。
男性が女性を抱きしめる時の感覚、今わかるような気がする。」
「・・・女性が男性に抱かれる時の感覚も、ね」
レイラの手がアイザックの体を優しく、しかし確かな手つきで仰向けに寝かせた。
ガウンが解かれると、月光を思わせるような白い肌が静かに現れ、その美しさはまるで冬の初雪が静かに地面を覆うかのように穏やかだった。
露わになった肌の柔らかな曲線がレイラの目を捉えた。指先が新しい身体で感じる緊張と興奮の混じり合った感覚に導かれながら、そっとその肌に触れた。
「アイザックが教えてくれた、沢山の気持ちいいこと。それが女の身体でどう気持ち良かったか、どう嬉しかったのか、今度は私がじっくり教えてあげるね。」
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零れた柔肌を隠すよう、思わず胸を搔き抱くように組んでいた腕が、やさしく解かれてゆく。
頭に回された手は抱き寄せるように首に絡まり、レイラのもう片方の手が僕の背中に添えられた。
引き寄せられ、塞がれ、密閉されたレイラの唇から甘い香りが口腔に伝わってくる。二人、【自主規制】を伸ばし、ゆっくりと絡み合わせた。細やかな水音が口元ではぜる。【自主規制】を混ぜあうよう互いの舌が動き、ざらついた表面を擦り合わせてゆくと、レイラの青い瞳が、ゆっくりと心地よさげに細くなる。
「あん、ちゅ――……、ん……、はぁ……」
【自主規制】をまさぐりあうような口づけに、短く息が漏れた。吸い、絡め、啜り、僕を求めて舌を動かしてくる。吐息とともに唾液を塗り付けられるたび、それを心地よいと感じるようになっていく。
深く啄みあいながら、見つめあう。
舌肉をもみ合わせ、【自主規制】にこじ入れたレイラの舌先が歯列の内側に添えられる。
口の中、薄皮の舌の敏感な場所が撫で立てられ、心がとろけていくのを感じる。
包まれるような安堵。それを確かめるよう、引き締まった胸板に手を添えた。筋量の差からか身体は熱く、その熱が抱かれる心地よさを与えてくれた。
キスを交わしながら、レイラの凛々しい輪郭を撫でる。卵を持つように丸めた手の指先で顎の輪郭をくすぐり、うっすらと赤くなったその頬に親指を這わせた。
「――ン、む……はぁ、レイラ……ほっぺ、赤くなってる……」
しっとりと濡れた唇同士を合わせながら、目を合わせて囁く。レイラも僕の唇に【自主規制】を割り入れて、にちにちと掻き回してくる。絡みついてくる舌は、生暖かく煽情的だった。大き目の水音を僕の【自主規制】で立て、さらに深くを求めるようにレイラは首を反対に傾けると、舌の裏筋を根本から先端までゆっくりと舐めあげていく。
吐く息は熱くなって、興奮が高まっていくのがわかる。
レイラの息遣いが熱くなって、興奮していくのがわかる。
首がキスと呼吸で蠕動する。
まるで大きな獣に食べられているみたいだと思った。
ディープキスの応酬。
舌を絡ませながら、レイラは僕の耳に指を進めた。
細い髪からのぞく小さな耳に、人差し指が触れる。
耳朶から耳の輪郭をなぞりあげ、反対の耳は上から下に。両の掌で顔を挟むように支えたまま、左右で逆の動きで耳の薄皮がさりさりと撫でられる。
「……ちゅ、ン……ぁ、は、ぁ……」
予想外の刺激に呼吸が乱れる。
酸素を求め、【自主規制】が喘ぐ。
耳孔のすぐ近くで、耳の凹凸を爪の先で掻かれる音が伝わってくる。
それがだんだんと耳孔に近づいていく、ゆっくりとした動きで。
「こういうのはどうかな?」
精霊魔法の微かな気配がしたと思うと、近づいてきた指先から伝わる感覚が温かく、ねっとりとしたものに変わっていった。
「この前スライムに襲われ、それから考えたんだ。水の魔法で応用できないかなって
。」
両耳から伝わる感触は、まるで舌や唇のようだった。温かく湿った音が耳朶を打つ。溝を一つ々々確かめるよう、唇にそれを含むよう、両の耳がぬくもりに侵されてゆく。
「アイザック。キス、止まっちゃったよ……」
目の前でレイラがせがむように唇を開け、僕を待つ。
ふたりの唾液でとろとろになった【自主規制】が誘うようにぬめり光る。
けれども水魔法で覆われた指先は待たない。深く唇を重ねようとした僕の顔の横で、両の耳孔に人差し指を穿っていく。
小さな耳の中で、今度は乾いた人差し指が回り、ぞり、ぞりぃ…と鼓膜に直接とどく擦過音が響く。頭の中に音を送り込まれるように指を使われ、レイラの背中に回した僕の手がぎゅっと抱きしめた。
「キスの余裕、無くなっちゃったかな? ――じゃあ、私からするね」
甘く口が塞がれる。同時に、左右の耳孔にちぐはぐに指先が抽送しはじめる。
ゆっくりと耳孔の内側が撫で上げられ、その狭い穴の縁まで人差し指の先端を抜く。
反対の指でずりずりとした音、穴の奥に指先が潜る。
口腔から、満足に使えない舌がたっぷりと吸い出され唇で挟むようにして差し出させられる。
レイラの首と背中に手を回した姿勢のまま、僕は細い肩をぴくぴくと震わせた。
「ンっ……、は…っ…、は、ぁ……んっ」
「ふふ――……。アイザック、ぞくぞくする?」
顔をゆっくりと前後に動き、唇で挟んまれた舌が扱かれる。
舌と耳が、犯されていく。
ずるっ、じゅるっ…。水音を立てて唾液が吸い上げられる。
「アイザック。【自主規制】、開けて――」
とろり、と生暖かな唾液が送りこまれ、
口を閉じられないように唇を密着させられたまま、【自主規制】に温かさが広がっていく。
受け止めたぬくもりを、喉を鳴らしてこくんと飲み下す。
甘いキスの余韻。
身体の芯まで解けてしまうような、口づけ。
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力が抜けた身体。
その脚の稜線を、レイラの指が滑る。
肌ざわりを楽しむよう、するすると触れてくる。
頭に揃えた指をかぶせ、【自主規制】までの間をゆっくりと往復させる。
脚が優しく解かれる。
素肌の腿を何度か撫で、指先が太ももの付け根に迫ってくる。
精悍なレイラの首筋に手を添え、そっと引き寄せるよう口もとに軽く唇を触れさせて、僕は囁く。
「レイラ、もう、頭の中、とろとろだよ」
「まだこれからよ、アイザック。まだキスしかしてないじゃない。」
付け根に向かっていた指先が、そっと【自主規制】を押さえてくる。
【自主規制】の付け根の真ん中を、二本の指で交互に擦りあげてきた。
【自主規制】にはまだ至らない。しかし、それを生む場所だとはっきりと分からせる触れ方で、時に揉みこむように指を使ってくる。
「女の子の気持ち良さを教えてあげるのは、まだこれから。」
キスで昂ぶらされた身体はそれだけで熱を帯び始める。
女性の肉体で感じるその感覚が、さらなる戸惑いを誘う。
「………っ……」
指の先が姫根をかすめていくと、声は出なくとも呼吸が浅く乱れる。
「アイザック、女の子の身体はどう?」
【自主規制】の場所を探るように親指が這い回る。
股をまさぐる指も、【自主規制】をなぞり上げる。
「……、ン……っ」
【自主規制】が痛いくらいに【自主規制】つのが分かる。
男の身体では知りえなかった快楽を求め、身体を捩る。
互いに視線はずっと絡んだまま。
僕の反応に、レイラは嬉しそうに目を細める。
自然と口から、湿った息が漏れた。
どちらからともなく、顔を寄せる。
舌を伸ばして絡み合わせ、唾液を塗りつけ合う。
【自主規制】が自然と動き、レイラの指を求めるよう、こすりつけてゆく。
「ん、ぁ……、ちゅ…く、は……んぅ――」
「れりゅ、……ちゅ、ぱ……ク、は……ん…っ」
【自主規制】に指の先が浅く挿し入る。
まだ入室して間もないというのに、僕のソコはすでに熱くなり、ぬるりと潜り込んでくる長い指を否も応もなく咥えさせられた。解すように【自主規制】内で何度か指をくの字に曲げられると、抗い難い痺れが【自主規制】から下腹部に湧きでてくる。
「あっ…なに!?……だめッ、は……ん…っ」
初めて感じる、【自主規制】の中が押し広げられてゆく快楽。
穿ちこまれた指の半ばから先を、形のあるお湯に漬けたように熱で包む。くにくにと指が動き【自主規制】壁が押されると、意志とは関係なく簡単に蜜を溢れさせ始めた。
「あっ、……ん、ぁ……、はぁ……、レイ、ラ……、んッ……」
「奇麗よ、アイザック、、、」
その一言にときめく。
レイラの優しくも青い瞳を見つめながら、私の【自主規制】ぎ声は部屋を満たした。
ブクマ評価感想いいね、ありがとうございます。とても嬉しいです!
面白い、続きが気になる、アイザック達の冒険エッチだな!と思っていただけましたら
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この小説のR18版はこちらです。
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同じ世界の違う時代の話、
【ぼく食べ】僕を食べたくないと、僕の上で君は泣いた
を下記で連載開始しました。
少年と人魚の少女のボーイミーツガール。
なお、人魚は人間を食べます。
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