第3話 攻防戦 その3【R15版】
「ほほう、肉体と肉体の我慢比べとな。」
観客席のエロティアはそうつぶやいた。
いつの間にか、彼女の席の前には「解説者」の札が立てられていた。
「このまま肉体強化を行ったヴィオレッタが勝利するのでしょうか?」
と続けたのは、隣に座る金の髪と深い紫の瞳の少年。
彼こそは、ヴィオレッタが魔に堕ちる事件で殺された、レオナルド本人。
死後、天に召された彼の魂だった。
彼の前には「実況者」の札が立っている。
「ただ単なる、力の比べ合いなら、、、な。」
エロティアが不敵な微笑むを浮かべる。
「じゃが、セラフィルもこれで終わりはせぬじゃろう、、、見よ!」
視線の先、触手の愛撫が変わり始めようとしていた。
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「はぁー……、ぁ、ぁ……。」
思考を遮るかのように、【自主規制】が【自主規制】を蹂躙する。
巻き付くような魔力に覆われたそれは、ドリルのように【自主規制】を穿って行く。
――― あっ、、僕の【自主規制】が、かき混ぜられてっ......!
快感に悶える。
魔力のうねり、高い【自主規制】との【自主規制】の摩擦は、秘められた悦びを次々と掘り起こしていった。
「――はっ、あっ、アっ、んぁっ!?」
後ろから抱えられるように【自主規制】かれ、意識が持っていかれそうになる。
だが、【自主規制】に貫かれたその感覚が、セラフィルの中の記憶を呼び覚ました。
それは魔に堕ちる前ヴィオレッタと一緒に過ごした日々の中の、ある一瞬の記憶。
記憶の中で、セラフィルがヴィオレッタに優しく微笑む。
記憶の中で、ヴィオレッタがセラフィルを心から愛し、彼を慈しむ。
その純粋な愛情表現は、ヴィオレッタの心の奥深くにある、本当の愛への渇望を照らし出した。
――― そうだ、本当に感じてほしかったのは……
触手が、しなやかに宙を滑る。
――― そうだ、本当に感じてほしかったのは、温かな愛情と接触。
ヴィオレッタが本当に求めているものへの理解。
それが彼女への新たな接近方法、新たな「戦法」を生み出す。
「…うおっと、ここにきて、セラフィル選手の触手の動きが!」
レオナルドが観衆の声を代弁する。
柔らかく触れる触手は、慈しむようにヴィオレッタの肉体を包み込んでいった。
強化された今の肉体なら、引きちぎろうと思えばいつでもできた。だが......
――― この愛撫は...ンくっ!拒絶できないっ!!
まるで二人の経験、そして記憶をなぞる様な愛撫。
脇を、首筋を、【自主規制】を、内ももを、そして【自主規制】を触手は辿り、愛しあった記憶と結び付けていく。
自身の挿抜のリズムに合わせるような刺激に、【自主規制】しているのか【自主規制】されているのか分からなくなる。
この「戦法」は、彼女に対する愛撫をより敏感で、より優しいものに変えていった。
「ただ身体を重ね合うだけではなく、相手の心に深く触れ、愛を伝える行為。この交わりは、戦いの段階、二人の間に深まる絆を理解するものに変えたのじゃ。」
とは、エロティアの解説。
触手が【自主規制】に侵入しても、ヴィオレッタにはそれを拒むことなどできなかつた。
「あっ、ああっ!ひゃぐ、んぁっ、あああっ!あっ、あっ、あああっ!!」
二つの【自主規制】が湿った音をたて、擦り上げられる。
――― セラフィル、私の可愛い人......
濡れた瞳に決意を宿らせセラフィルを見つめると、ヴィオレッタは【自主規制】を二つに分裂させる。
――― もっと、、、もっと愛を交わしましょう......
二振りの魔根は、まるで二人の戦士がセラフィルを取り囲むかのような力強さを示した。セラフィルの触手が氷と炎であれば、【自主規制】はまさに暴風と大地。迸る愛のうねりが闘技場に響き渡る。
「これが私の答えよ......セラフィル!!」
彼女の力を持つ言葉での宣言。
二本の【自主規制】は猟犬のように獲物へと奔った。
打ち払うような触手の迎撃。
それを絡めるとるようにいなし、愛を求め、さらに深くへと探りを入れる。
前方と後方の穴を同時に攻め立て、彼を振り回す。
甘く食いつくような【自主規制】。
その全てを裏返すように【自主規制】が耕やす。
「あ、ンぅぅっ!はぁ、ぁ……っ」
セラフィルが苦し気な呻きを漏らす。
差し出される臀部に、腰が打ちつけられていく。
ヴィオレッタの指は彼の【自主規制】に絡みつき、自らの【自主規制】を絡ませた熟練の【自主規制】で強烈な刺激を忘れず加えてゆく。
三方向からの攻撃は、セラフィルの心と肉体を混沌の中へと引きずり込んだ。
セラフィルの【自主規制】から、透明な液体が涙のように滴り落ちる。
「――ンッ、あっ、ァっ……、っく……!」
彼女の振るう両方の【自主規制】が同時に動き始め、セラフィルの華奢な身体を揺さぶる。
一方が出し入れを繰り返し、もう一方が蠢き始めた。
――― 力が、、抜けちゃう......
同時に行われるその動きに、身体は二つの刺激を受けた。
その間も、【自主規制】は次の快楽への導かれてゆく。
「あっ…ヴィ…オレッタ…」
とセラフィルの声が破綻し、彼の心は混乱する。
ヴィオレッタは彼の反応を見て微笑む。
「あっ、ンンっ、いいのよ、セラフィル......あっ、ンぁッ、一緒に、一緒にいきましょう……!」
と、彼女は心からの満足感を秘めた声で呟いた。
耐え難い快楽にさらされているのは彼女も同じだった。
セラフィルの触手は彼女の豊満な【自主規制】を舐り、また【自主規制】がそうしたように、彼女の二つの【自主規制】もまた、幾本もの触手に【自主規制】されていた。
【自主規制】と触手が蠢くたび、湿った音が響き、それは二人の中に広がり、【自主規制】を倍増させる。
音は闘技場全体を覆い、二人の激しい【自主規制】を証明するかのように響く。
「あ――っ、くぁッ、んんっ!はっ、うあっ……」
「ひぁっ、あ、あ、あ、あ、あっ、んぁ、ああっ!!やだ、また【自主規制】るの、【自主規制】ちゃうよぉ......」
二人が【自主規制】を放ち、そして放たれたのは同時だった。
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この小説のR18版はこちらです。
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同じ世界の違う時代の話、
【ぼく食べ】僕を食べたくないと、僕の上で君は泣いた
を下記で連載開始しました。
少年と人魚の少女のボーイミーツガール。
なお、人魚は人間を食べます。
https://ncode.syosetu.com/n9294ih/




