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第2話 攻防戦 その2【R15版】

挿絵(By みてみん)


 闘技場は緋色の宵闇に覆われつつあった。

 セラフィルとヴィオレッタ、二人の戦士が立つ場所は、戦場であると同時に、愛の空間でもあった。


 空気は震えるような緊張感に満ちていた。セラフィルが一歩を踏み出す。



「さぁ、始めようか......ヴィオレッタ。」



 彼の声は静かに響く。

 背後で波打つ光の帯が、氷のように冷たく、炎のように熱い印を描いた。

 そして、その瞬間、光の触手が無数に召喚される。

 それは光るサファイアブルーの色をしており、その中には星空のような光が散りばめられていた。まさに神々しい光景であった。



「これが僕の力だよ、ヴィオレッタ......」



 セラフィルの触手、彼の意志と一体となり、炎と氷が交じり合いながらヴィオレッタに向かって伸びる。その動きは、一瞬にして彼女の体を包み込む勢いであった。


 先端が繊細なタッチで彼女の肌を這い撫で上げる。

 粘液に濡れた衣服からは、上気した肌が透けて見えた。



「んっ...セラフィル......」



 触手が服をほどき、肌の下の熱を引き出す。

 露わになった豊かな【自主規制】はその先端をつんと張り、さらなる愛撫を求めるかのようだった。


 それは戦いの序章、予兆であり、戦士たちの間に流れる緊張感を高める。


 触手がゆっくりとヴィオレッタの背中を下り、腰へと向かう。



「...んっ」



 服の中をまさぐる触手に耐えるよう、くぐもった声が漏れる。

 絹のような柔らかさで彼女の肌を滑るかのよう。


 擦り付けるような愛撫が敏感な部分を包み、繊細に刺激する。

 触手がのたうつ度に漏れる湿った音。

 抵抗と受容が混ざり合うかのように、彼女の肌は震えていた。


 濡れた瞳がセラフィルを見上げ、彼女の声が再び響く。



「ああ、セラフィル、あなた力...感じるわ...」



 触手は氷のように冷たく、炎のように熱い。

 まるでどちらがより深く愛せるかを競うように、二つの相反する力は肌の上を滑り鬩ぎあう。



「んぁっ、そこ…。だ、め……。」



 ヴィオレッタの体に一種の痺れ。

 それは刺激となり、深い【自主規制】的な快感を呼び起こした。



「――はぁ、ン…っ、ッ……私も負けてはいないわね......」



 とヴィオレッタの声。

 その声には、闘志と勝利への熱い意志が込められていた。


 閃光が走り、空間そのものが震えるかのような力が解放される。

 凝縮されてゆく魔力。

 それを身体の中央に集め、彼女の体が変化する。


 その変化はただ形が変わることを意味するのではない。

 それは彼女の内なる力、彼女の闘争者としての魂の具現化であった。



――― ヴォンッ



 空気が、震える。

 凝縮された魔力の先に、一振りの【自主規制】根が現れた。


 その瞬間は、戦場全体がその存在に引きつけられるかのようだった。

 【自主規制】根、それはただの形態ではなく、力と美しさ、威厳と誇りの象徴であった。


 その美しさは、戦場の空気を凍りつかせ、その場にいる者たちの心を捉える。

 目々は、その美しい形に釘付けとなり、その力に畏敬の念を抱く。観客たちの息もつかせぬ注目、それは彼女の力と美しさに完全に飲まれていた。


 戦場全体がその美しさに飲まれ、その力に圧倒される。

 それはただの戦いではなく、美と力、誇りと意志の競演であった。

 ヴィオレッタの変化、それは闘争者としての彼女の全てを表現していた。



――― 綺麗だ...さすがだね、ヴィオレッタ......



 セラフィルの目は驚愕と認知の光で輝く。

 彼女の変化、それは彼にとって新たな挑戦であり、新たな戦いの始まりを告げるものであった。心の中で、好敵手としての敬意が一層深まる。

 彼女の力、彼女の美、それは闘争者としての彼女の真髄であった。


 変化、それ自体は予想外なものであったが、戦士としてのセラフィルはすぐに冷静さを取り戻し、対策を練り始める。

 彼の心は戦いの論理に従い、彼女の新たな力に対抗する策を巡らせる。



――― 生み出されたばかりの今なら、突く隙もあるはず!



 彼の心の中で、戦略が形成される。


 だが、ヴィオレッタの動きは予想以上に早かった。

 彼の思考が追いつく前に、開始された彼女の攻撃。



――― 迅いっ!



 彼女の動き、それは風のように素早く、雷のように力強い。

 彼女の攻撃、それは彼の心と体に直接訴えかけるものであった。



――― 肉体が...強化されている!?



 セラフィルの触手が彼女の動きを阻止しよう奔り、彼女の足に絡みつく。



――― よし、獲った!



 一瞬の歓喜。


 だが、絡みつくそれを引きちぎり、ヴィオレッタの力は容易く突破する。

 彼女の攻撃、それは疾風のように迅速で、雷鳴のように力強い。


 一瞬のフェイント。

 触手が釣られて集った先にヴィオレッタの影はない。



――― 嵌められた!



 認知が光景に追いつくその瞬間、魔力の【自主規制】根は、抵抗するセラフィルの【自主規制】を前戯なく貫いていた。



「はぁ、ぁ……。ん、熱い……」



 セラフィルが困惑と驚きを含んだ声でつぶやく。

 彼の【自主規制】内は先ほどまでのヴィオレッタの痴態に、蕩けるように濡れていた。



――― そうか、先ほどまでの媚態は、僕の膣を濡らすための誘い!?



 彼は嵌められた、と嵌められながら思考する。

 両手が少年の臀部に添えられ、挿入した【自主規制】が奥まで差し入れられる。

 だが、無数の【自主規制】は吸いつくようにヴィオレッタを包み込んだ。


 それに熱く煮えていてドロドロに、彼女は【自主規制】が蕩かされそうな錯覚さえ覚える。



――― 柔らかい



「ぁっ、はっ……、はぁ……、ンっ」


 セラフィルの喘ぎ声が、闘技場に響く。


 ヴィオレッタが腰を滑らせて【自主規制】を始めると、形のないやわらかな圧迫感が彼女の【自主規制】を扱き、【自主規制】が全身に絡みつくように感じた。



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この小説のR18版はこちらです。

https://novel18.syosetu.com/n3442ih/


===


同じ世界の違う時代の話、


【ぼく食べ】僕を食べたくないと、僕の上で君は泣いた


を下記で連載開始しました。


少年と人魚の少女のボーイミーツガール。

なお、人魚は人間を食べます。


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