第1話 攻防戦 その1【R15版】
薄暗い部屋の中、緩やかに揺れるキャンドルの光が少年と女性の皮膚にやわらかな陰影を落とす。
宿の窓から差し込む月明かりも加わり、二人の姿はまるで魔法にかけられたように見えた。
エルムハースを後にしたセラフィルとヴィオレッタは、巡礼の旅の聖職者とその従者という姿を纏い二人で旅を続けていた。
「ヴィオレッタ...」
セラフィルの声が彼女の名前を呼ぶ。
その声には期待と躊躇が混ざり合っている。
彼の瞳は彼女を見つめ、その表情には深い愛情が宿っている。
彼の視線は彼女の体を這い、その触れていない部分までも熱を帯びるようだ。
ヴィオレッタはセラフィルを見つめ返す。
その目には熱意と挑戦的な光が輝いている。
彼女は彼に向かって自分の愛を表現する準備ができている。
「私も、セラフィル…」
彼女の声は囁きのようであり、誓いのようでもある。
吐息のかかるような距離で見つめ合う二人。
その時、空気が変わった。
セラフィルの周囲に微かな光が閃き、光の帯となって現れる。それは光るサファイアブルーの色をしており、その中にはまるで星空のような光が散りばめられている。
それは、まさに神々しい光景であった。
そして、この夜の物語が始まる。
神々がその美しさと激しさに魅了されるような、二人だけの熱い交わりが始まるのである。
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それが起きたのは、ある普通の日のことだった。
ヴィオレッタとセラフィルは、自分たちの宿の部屋で愛を交わしていた。
そこは彼らの安息の地、自己を解き放ち、心を通わせるための聖域。
この日も、セラフィルの光の帯がヴィオレッタを優しく包み込んでいた。
甘く包み込むその帯は、もどかしく焦らしながら、ヴィオレッタの身体を探求していく。
敏感な部分を避けるように弄い、不意を突いては声を上げさせる。
まるで演奏するかのような愛撫。
だが攻めているのはどちらだろうか?
少年の顔は誘われるがまま、女性の豊満な【自主規制】に埋もれていた。
抱きしめた髪を手櫛で梳く彼女の表情には余裕が見て取れたる。
「。。。っ、上手よ、セラフィル。本当に上手」
よく見ると、彼女の手はセラフィルの【自主規制】に添えられ、彼を快楽へと導こうと【自主規制】を揉むように愛撫している。
「ヴィオレッタ、、、」
切なそうに見上げる瞳。
顎を引き寄せ、食み合うように口づけを交わす。
――― ぴちゃ...ぴちゃ...ぴちゃ...
光の触手が、【自主規制】を愛撫する。
上下の口の愛撫に、湿った音が部屋に満ちる。
二人の間に溢れる愛情は、心と肉体の結束をさらに深めていった。
しかし、突如として、一筋の光が闇を切り裂き、幼い一人の少女が現れた。
エメラルドグリーンの瞳が星のように輝き、長いハニーブロンドの髪が風に舞う。
その美しさは、少女のような純粋さと、女神としか呼べない威厳を併せ持っていた。彼女はまさに性と愛を司る女神、エロティアその人だった。
彼女が一歩を踏み出すと、薄いピンクのシルクのローブが優雅に揺れた。
「なるほどのう、独特な魔力の流れを感じたとおもったら、おぬしらじゃったか。」
と彼女が言い、薄い微笑みを唇に浮かべた。
二人を魔道から救った大恩のある女神の前、首を垂れようとするも体勢が体勢のため身動きが取れない。
「あぁ、よいよい。いきなり済まなんだ。あまりにも美しく調和した魂同士の交歓じゃったのでな、どんな二人かと見に来たのじゃよ。うむ、おぬしらなら納得じゃ。
……しかし、その愛に満ちた行為を二人だけにしておくのはもったいないのう。
どうじゃ、ここはひとつ神々に奉じてはみぬか。」
――― パチンッ!
エロティアが指を鳴らすと、周囲の風景が開け、二人は闘技場のような場所にベッドごと転移していた。
満員の観客席には、神々が座し思い思いの声援を送っていた。
そして、いつに間にか観客席に座ったエロティアが声をかける。
「お主らに一時的にかっての力を取り戻す祝福をかけた。性と愛の神であるわらわが主催するこの愛の闘技場、『エロティアン・アリーナ』にて愛の力を示し、神々を唸らせるのじゃ。さすればその力の回復も早まろう。」
神々の闘技場に突如として呼び寄せられたふたり、彼らの心は驚愕と戸惑いに満ちていた。周囲には色とりどりの光が舞い、大いなる神々の姿が立ち並んでいる。彼らの目は厳かでありながら、どこか暖かさを感じさせる。
中でも、一際鮮烈な美しさを放つのが、愛と性の女神、エロティアだった。
その顔立ちは極めて優美で、微笑みは太陽にも匹敵する明るさを持つ。その瞳は星々が輝く夜空のように深く、彼らをじっと見つめる。
ふたりの心の中の不安と緊張が、そのほほえみに触れると、まるで春の風に吹かれた花々のように和らいでいった。エロティアの周りに纏わりつくオーラは、暖かな光で満ち、恐れと疑念を取り除く魔法のようだった。
「心配せずともよい」
とエロティアは微笑みながら言った。
彼女の口から流れる言葉は、銀の鈴のように清らかで、ふたりの心をさらに温かく包んだ。
「これはおぬしらの愛を讃えるための祭り。
全力でお互いを愛しあって、そして楽しむがよい。」
その言葉に励まされ、セラフィルとヴィオレッタは、自分たちの愛を全ての神々に示すことを決意した。
彼らは互いを深く見つめ合い、その瞳の奥には確かな愛情と決意が灯っていた。
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――― そして、愛のバトルが始まった。
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この小説のR18版はこちらです。
https://novel18.syosetu.com/n3442ih/
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同じ世界の違う時代の話、
【ぼく食べ】僕を食べたくないと、僕の上で君は泣いた
を下記で連載開始しました。
少年と人魚の少女のボーイミーツガール。
なお、人魚は人間を食べます。
https://ncode.syosetu.com/n9294ih/




