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第20話 解呪 その2【R15版】

挿絵(By みてみん)


 食みあうように、【自主規制】を重ねる。


 初めて会う少年。

 なのに、この口づけを私は知っていた。


 愛しさと心地よさが綯い交ぜになった感覚。

 それはまるで魂の奥底で彼を待っていたかのよう。


 切なさに彼を抱きしめたくなるも、問いかけのために唇を離す。



「あなたは、、、一体誰なの?」



 少年の深い紫の瞳が、微笑みと共に答える。



「セラフィル。

 セラフィルだよ、ヴィオレッタ。

 君のつがいで、世界で一番君をことが大好きな、

 君のためなら神々だって敵に回す、そんな君だけの獣だよ。」



 手足の縄が解かれる。でも、逃走する意思はもうなかった。

 床に座る彼に横に抱かれ、腕の中で口づけを交わす。

 腕の温もり、腹部を優しく撫でる掌の感触、そのすべてが愛に満ちていた。



――― セラフィル



 幾度となく呼んだ、愛しい人の名。

 強くて美しくて、そして可愛い私のつがい。


 その名の音に、魂の奥底に沈められた記憶が蘇る。



  ・

  ・

  ・



 神獣のセラフィルと私は一対のつがいとして神々に仕えていた。

 強く愛し合うこと増した力は、多くの神々とも肩を並べるほど高まっていた。


 ある日、強大な世界の綻びを正すため、あの人は私を残し西の果てへと向かった。


 それを待っていただろうか、力を増す私たちのことをよく思わなかった一部の神々に私は捕らわれ、そして弁明の機会もなく別の次元へと放逐されることが決まった。


 しかし、私は力と心を分け、心だけは人間の子としてこの世界に残すことができた。

 そしてほかの誰にも見つからぬよう、セラフィルと再会するまで、記憶を封じることにしたのだった。



  ・

  ・

  ・



――― 遅いよ、セラフィル



 彼を両腕で突き放す。

 肩を抱き、嗚咽とともに声を絞り出す。



「セラフィル、、、セラフィル、もうダメなの、、、」



 どう言葉を続けてよいかわからない。

 こんな泣き顔を彼に見せたくない。

 顔を背け、私は続けた。



「ごめんなさい、セラフィル。私、、、わたし魔獣に【自主規制】されてしまって、、、」



――― もうあなたの知っている、ヴィオレッタじゃないの、、、

――― 魔道に堕ちた私は、あなたと共に立つことは、もうできない、、、



 続きを言えずにいる私を、彼は後ろから抱きしめてくれた。

 悲しみと後悔に震える手を包むように被せられた手のひらは、とても暖かく、そして苦しい心を溶かしてくれるようだった。



「ごめんね、ヴィオレッタ、、あの魔獣は僕だったんだ。

 君が放逐されたと聞き、神々に逆らい、そして魔獣へと堕ちたんだ。」



 抱きしめる腕に力が籠る。

 驚きに、振り返る。



「こんなに近くにいたのにお互い気が付かなかったなんて、おかしいよね。

 でもあそこにいる聖者殿が、僕の呪いを解いてくれたんだ。」



――― 聖者、、、そうか、だからあの神気、、、



「そして、今度は僕がヴィオレッタを救ってあげる。

 だから、ヴィオレッタ安心して。もう、離さないから。」



 彼の囁きとともに、優しいキスが私の首筋に落ちる。

 それは彼からの約束であり、私たちの再会と新たな始まりの瞬間だった。



  ・

  ・

  ・



 掌の熱を伝え合う。

 両手の指を絡ませ、鏡あわせにするように、キスを交わす。

 唇で唇をもみ込むと、下唇の端をついばまれた。


 目は閉じず、視線を絡めたまま。

 互いの心の底の熱を探るように。


 誘うように唇を開くと、ためらいもなく【自主規制】が差し込まれてきた。 


 上あごを舐めようとする舌を、ぴちゃぴちゃとしたから擦り上げる。

 誘うようなその動きに、彼の【自主規制】が絡みついてきた。



「ん、、、はぁ、、ンッ、、、」



 口の中で唾液が絡まり合う。

 甘い香り。


 ざらついた舌の【自主規制】をすりつけ合いながら、彼の上着をたくし上げるようにめくり上げる。

 薄い胸板に手を差し入れ、指の腹で【自主規制】を舐ると、硬くなる【自主規制】に彼の顔が上気した。

 可愛いお顔が、濡れた瞳でこちらを見上げる。


 押し倒すように私を床に寝かせると、衣の胸元に手をかけ、前面を一気に引き裂いた。



――― 相変わらず、せっかちなんだから。



 豊満な【自主規制】が、露わになる。

 唇を離れた彼の【自主規制】が、鎖骨を伝い、【自主規制】輪へと到達する。

 ねっとりとしたぬくもりに、先端が【自主規制】くなる。



「―― んぁ、はぁ、、、」



 【自主規制】っぱいを吸う姿は、まるで赤ちゃんのよう。

 もう一方をくりくりと器用に挫いてくる指先に、喜ぶ息が漏れた。


 やがて指は太ももの付け根へと降り、【自主規制】をそっと撫でた。

 指先が触れる度、熱をました【自主規制】内から【自主規制】がしたたり落ちる。


 意地悪しないでと指先に手を添え中に導く。

 【自主規制】入される感覚に、【自主規制】がよろこぶ。

 侵入した彼の指を【自主規制】で締め上げ、準備が整ったことを彼に伝えた。

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この小説のR18版はこちらです。

https://novel18.syosetu.com/n3442ih/


===


同じ世界の違う時代の話、


【ぼく食べ】僕を食べたくないと、僕の上で君は泣いた


を下記で連載開始しました。


少年と人魚の少女のボーイミーツガール。

なお、人魚は人間を食べます。


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