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第1話 悪夢(前編)【R15版】【触手】

挿絵(By みてみん)


――― くちゅ、、くちゅ、、くちゅ、、、



 闇の中、湿った音が響く


 音のする方には二つの影

 大きな影が小さな影を背後から組み伏すように寝台に押し付けている



「もう、、やぁだぁぁ、、もう【自主規制】ッてるってばぁあ、、、」



 心の底からの悲鳴が漏れる。それは無邪気な少女から大人へと旅立つ刹那の叫び。

 しかし、その声を聞き流すように、大きな影の動きは止まらなかった。


 月明かりが部屋を照らし、一人の少女と、その少女を覆い尽くす巨大な存在が浮かび上がる。


 年の頃は17、8歳くらいだろうか。

 細身で均整のとれた美しい身体。その肩を、黒色の髪が乱れる。

 その少女、セリーナ。彼女は何度も拒絶を繰り返していた。



「もう、いやぁ、、、もう、【自主規制】をかき回して、【自主規制】よくしないでぇ、、、」



 力強さを失い、抵抗する力もない彼女の声は、ただただ深淵へと消えていった。


 狼を彷彿とさせる巨大な黒い獣は、恐ろしさの中にも異様な美しさを放っていた。

 その体格は大人の男性の3倍以上はあるだろうか。


 しかし、その顔は高貴な風貌を持つ深く赤い瞳をした美しい黒髪の美少女であり、自然な生物でないことを示していた。


 全身が漆黒の毛で覆われ、眼だけが鮮やかな赤色に光る。

 獣の影から生えたは無数の触手は、乙女を強く拘束し、彼女の【自主規制】な部位を弄んでいた。


 触手が彼女の【自主規制】を舐るように蠢く、



「もうやなのぉ、【自主規制】きたくないのにぃぃ、【自主規制】ッちゃうのぉぉ、、」



 その声とともに、彼女の体は脱力した。

 ああ、このまま意識を失い、一切を忘れてしまえたら、とセリーナは思った。


 だが、その願いはかなわず、現実に引き戻される彼女の意識は、次の瞬間、再び【自主規制】の中で蠢き【自主規制】を注ぎ込む獣の触手による刺激に襲われた。




 いつから夢の中でこの獣に襲われるようになったのだろう

 快楽の責め苦の波に翻弄されながら、セリーナの記憶が遠くへと飛んだ。


 あれは確か一週間ほど前、月明かりの下、心地よい風が部屋に流れ込んできた晩だった。――― 



 ・

 ・

 ・



 一週間前の夜、自宅の床についたセリーナは夢の中で目を覚ました。。

 そこは彼女の私室で、寝る前と異なっていることと言えば、窓際に一人の人影が立っていたことだけ。


 その人影は長い手袖が手の甲まで覆うデザインのふわふわのフリルとレースが沢山ついた、漆黒のドレスに身を包んでいた。


 純真さと無邪気さを引き立てるような可憐な顔立ち、少女は、長い黒髪を繊細に撫でながら、純真な赤色の瞳でセリーナを見つめていた。



「おねえちゃんが、セリーナちゃん?」



 彼女の声は、初めて聞くにはあまりにも甘い。


 セリーナが呆然していると、少女はセリーナの横に腰を下ろし両腕を彼女の肩に回しつつ、彼女の顔を覗き込んできた。

 繊細な指が、耳の淵をなぞる。



「どう? 僕の愛撫、気持ちいい?」と少女は微笑む。



 肌は透明感のある白さ。絵画に描かれたような性差を超えた美しい顔が目の前にあった。


 数舜の沈黙の後、少女はセリーナにキスをした。


 その柔らかな唇が触れた瞬間、セリーナの心は跳ね上がった。

 初めてのキスは恐怖とともに来たが、それはすぐに甘美な感触へと変わっていった。


 その感触は彼女の心の中を満たし、全ての恐怖を追い払った。


 少女の可愛らしい舌が、セリーナの口内を蹂躙する。


 セリーナの歯茎をなで、舌をからめとり、そして吸ってきた。


 驚きと戸惑いで固まったセリーナだが、柔らかな唇と舌の感触に、徐々に緊張が解けていく。未知の感覚に身を任せるしかない。


 魔法でもかかっていたのだろうか。初めてのキスの衝撃と心地よさに、頭の中がぼおっとなる。

 気が付くと、セリーナは上半身をはだけさせられていた。


 とっさに胸を隠そうとする、しかし少女の手はそれを許さなかった。

 口づけをしたままセリーナの首筋を左手で愛撫する。


 右手は乳房からわき腹へと下り、【自主規制】へと降りて行った。


 【自主規制】の入り口を撫で上げられると、電撃のような快感がセリーナを襲った。

 【自主規制】は濡れ、入り口から【自主規制】がたれて出ようとしていた。



「キスだけでこんなに【自主規制】れちゃうなんて、セリーナちゃん敏感なんだね。」



 指先で【自主規制】の皮をめくりながら、少女は笑いかけてきた。

 そして、



「ねえ、セリーナちゃん、今度は僕の方を触ってみて。」



 少女がそう言ったのは、セリーナの手を取り、自分の股間へと導くときだった。



「だって、僕もセリーナちゃんに触れてもらいたいんだもん。」



 と言うと、セリーナの手を取って、少女は自分の股間へと導いていった。

 この要求にセリーナは戸惑う。

 しかし、少女の瞳を見て、返事をする前に自分の手が動いていた。


 セリーナの手が、少女の股間に触れる。

 そしてそこに異物があることに気づく。



「驚いた?実は僕、男の子なんだ」



 少女だった少年は、セリーナに嫣然と微笑みかけた。



――― 女装した少年に身体を愛撫されていた。



 セリーナの顔が羞恥で赤くなる。

 その表情を認めた少年は、セリーナの顔にまたがるように腰を落とした。


======

ついに第3章が開始しました。

触手も少しだけ、出てきましたね。

そして、登場人物も増えました!


セリーナの夜はまだ続きすので、またお会いしましょう。

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