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第2話 10年の想い【R15版】

挿絵(By みてみん)


 アイザックの目がレイラを見つめ、彼女の頬を柔らかく撫でた。その時、レイラの中で新たな感情が湧き上がり、引き寄せるように彼の唇に自身の唇を重ねる。


 はじめてのぎこちなさ。

 アイザックはそれをエスコートし、愛撫するように唇を重ねた。初めてのキスにレイラは溺れた。

 加護の力が強く働き、アイザックの心臓の鼓動が彼女の唇へと響き渡る。


 キスを交わしながら、アイザックは彼女の胸を優しく撫で始めた。

 手のひらで、腋から掬い上げるように愛おしむ。



「アイザック、、、胸、、触ってるよ、、、?」



 レイラはその優しい手触りに敏感に反応し、アイザックの瞳を下から覗き込みながら、二人の行為を確認するかのように甘い声をもらした。


 彼の大きな手が彼女の胸を包むと、彼女の感覚は一層高まり、その感情を抑えることができなくなった。彼女は彼の胸に身体を押し付け、その感触を全身で感じることにした。



――― アイザックに抱き着くなんて何年ぶりだろう。


 

  ・

  ・

  ・



 10年前のその日は、夏の日差しが降り注ぐ一日だった。

 母さんは村で商店を経営していて、当時の私は6歳で、兄と共にいつものようにその手伝いをしていた。窓から見える村の風景は、暑さを忘れさせてくれるほどの美しさだった。


 そんな時、店の扉が開く音がした。扉から入ってきたのは、父親と一緒の一人の少年。母さんの商店は、近隣にある金色の街エルムハーストの商会と交流があり、たまに商会の人がやってきたが、少年が来たのは初めてだった。


 彼の名前はアイザック。私と同じハーフエルフ。

 アイザックは茶色の髪とエメラルドグリーンの目をしていた。彼の眼は、まるで深い森に迷い込んだかのような神秘的な色合いをしていた。彼が微笑みながら私の方を見て、私はその瞬間、その眼差しに少しだけドキッとした。

 彼は私に向かって



「こんにちは、レイラさん。初めまして。」



 と声をかけてきた。

 声は少しくすっとしていて、それが私の心を弾ませた。

 私たちはその日、一緒に遊んだ、そしてそれが私たちの最初の出会いだった。


 ・・・そいえば、近くの小川で水の精霊魔法を使ったとき、アイザック驚いていたっけ。もうそんなに魔法が使えるの、凄い!って。


 才を与えてくれた水の女神(アクヴリア)様に感謝した。

 彼のきらきらとしたその笑顔を今でも覚えている。


 彼は村で暮らすことになった。仕事が忙しい彼の父は、アイザックを村に住む祖父母の家に預けに来たのだ。そしてその日から、私とアイザックはずっと一緒だった。


 彼に山や川での遊びを教えたり、彼の書庫で世界のいろいろなことを教えてもらったり。

 様々な大陸と繋がる大きな港のある街の話、大森林の中にあると言うエルフ達の王国や、人間の目が及ばぬ険しい山岳に囲まれた竜たちの聖地。閉ざされた地下都市を這う黒い炎。彼が語る全てのことは新鮮で驚きに満ちていた。


 いつか行ってみたいなとこぼすと、その時は僕も一緒だよと微笑みかけてくれた。

 その日から、それが私の目標になった。


 友情が恋心に変わったのはいつからだろう?

 いや、10年前のあの日、彼の瞳に心を奪われたあの時から、私は恋をしていたに違いない。



 唇を奪われながら、10年で逞しくなった彼の胸板に手を置く。手のひらから、熱が伝わる。


 彼の名前はアイザック。

 アイザック・フェリウッド。

 私の恋人で、私の初恋の人で、私の愛しい人。



  ・

  ・

  ・



 加護の力が彼女の感じ方を何倍にも引き上げる。アイザックの唇が彼女のものと触れ合うたび、彼女の全身に電流が走るような感覚が広がり、彼の指が薄い布地の上からゆっくりと彼女の【自主規制】を愛撫すると、それはさらに増幅された。



「うぅん、、、あっ!」



 こらえるような吐息。

 彼女の息は震えて、心は彼の手つきへの反応と共に跳ねる。

 彼の全てが彼女の全てを引き締めた。


 アイザックの手が彼女の【自主規制】へと滑り込んだ時、レイラの意思に反し、体が震えビクッと反応した。レイラはアイザックの優しい愛撫に溺れることを選んだ。

 彼女の内心は照れながらも、彼に対する愛情が溢れ、彼にも自分と同じ快感を味わってもらいたいと願った。



「んっ、んぁ、、、」



 アイザックの手が彼女の【自主規制】を愛撫するたびに、彼女は小さく息を吸い込む。その瞬間、彼女はエロティアの加護が、彼らの身体を通り抜けていくのを感じた。その感触は熱く、そして、甘く、レイラの全身を震わせた。



「ひゃっ、、、」



 彼の指が軽く彼女の【自主規制】を通り過ぎると、彼女はその何倍にも引き上げられた感覚に驚き、強く目を閉じた。


 レイラの心臓は鼓動を速め、彼女の体全体が高鳴りを感じていた。触れた指先から伝わる彼の熱、それは愛の証として心地よく彼女を包み込んだ。



「アイザック、私…」



 彼女は声を詰まらせながら、彼の答えを待った。

 アイザックが頷くと、レイラは高まる感情を抑えきれず、言葉にならない喜びでいっぱいになった。


 太ももに熱いものが当たる。

 彼女の瞳が、ふとアイザックの下半身へと落ちた。

 服の上からはっきりと見て取れるほど、彼の【自主規制】は存在感を増していた。

 その大きさは彼女の予想をはるかに超えるほどで、レイラの中で新たな恥ずかしさが湧き上がった。

 しかし、彼が自分に対して興奮していることに、彼女の心は温かさを覚えた。彼女の手がゆっくりと彼の【自主規制】に向かうと、彼の唇が彼女の唇から離れる。彼は彼女の目を見つめ、彼女の手が彼の【自主規制】に触れる瞬間を見つめた。



「レイラ・・・」



 彼の声は甘く、深い。


 その声を聞くと、彼女の心は一層高まり、彼に対する愛情を強く感じた。彼の目は彼女に質問を投げかけているように見えた。レイラは彼の目を見つめ返し、頬を赤らめながら微笑みを向け



「アイザック、私・・・私、直接触ってもいい・・・?」



 と、小さな声で問いかける。

 言葉とともに、彼女はゆっくりと膝をつき、アイザックのズボンのボタンを探し始めた。彼女の動きは、はじめての経験のせいか、かなりの緊張感を含んでいた。だが、その様子が逆にアイザックを興奮させる。


 彼女の細い指がアイザックのズボンのベルトを解く。そして、そのズボンと共に彼の【自主規制】をゆっくりとおろすと、彼の巨大な【自主規制】が跳ね上がり、レイラの目の前にはアイザックの【自主規制】が、硬く【自主規制】したまま立ち昇っていた。


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トップイラストは、二人が出会った頃のレイラです。

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