第一話 転生神のお仕事
皆さま初めまして
わたくしは転生神ミリア、異世界転生を管理する神様です。
よくある異世界転生もので転生する前に現れる神です。
このお話は私がいろんな転生のお仕事を紹介するお話し
といっても、いきなり本編に進むと訳が分からなくなりますので
転生神のお仕事についていろいろ説明したいと思います。
『転生申請』
転生は転生者を望む異世界側からの申請によって始まります
異世界人による召喚儀式という名の『勇者申請』
世界の存続不可能になる可能性出た場合の『救済申請』
各世界の管理する神から人材不足や趣味嗜好からくる『補充申請』
基本はこの三つです
後は細かな内容もありますが、この三つさえ覚えればいいでしょう
『異世界』
異世界にはそれぞれ危険ランクがあり
転生者の人選の際にそれを参考に選びます
AからFまであり以下のように分けられます
Fランク 比較的平和な世界、盗賊や魔物はいるけど世界が滅亡する可能性はほぼ0
いろんな種族が差別されずに平和な世界
Eランク 魔物が少し多くいて、人が入り込めないエリアが少しあるが
そこに入らなければ危険はないというレベル
Dランク 魔王がいるがまだ被害はそこまで出ていない
ドラ〇エの世界などがこの世界にあたる
Cランク 人間側、特に王などが少し腐っている世界
追放されたりする世界は基本このランク
Bランク 魔王などの悪の権化により、人類が魔物に搾取され
人死が多く血なまぐさい世界、差別も多く嬉々として殺し合いが行われ
民間人に生気が宿っていない
Aランク 人類も魔物も生き残れないほど世界滅亡した世界
もしくはあと少しで滅亡する
説明文は一応ありますが、
まあわかりやすくしてあるだけで説明文が絶対というわけではありません
あ~そのくらいか~と感じればいいでしょう
『転生特典』
転生神が転生者に与えるチートなどの能力
こちらにもランクがあり、動物、架空の生物名で分けられている
だが得点は階級を転生神が決めても
後はランダムで決まります
階級決めは転生者への説明の際に並行して選考します
階級は以下のようになります。
鼠級 一見クズ能力に見える
使い方次第でどうにかなるが、まあ使いずらい
牛級 生産系で戦闘能力はないが
商売などでは活躍できるかもしれない
狼級 身体強化、ちょっとしたスキルのあるアイテム
初期段階だとそこまで強くないけど育成可能
蛇級 狼級の上位互換バージョン、
および精神に干渉したり、殺傷能力が上がったもの
獅子級 国をとれるほどの能力
不老不死や死者蘇生などの倫理に触れるものなど
龍級 簡単に世界をとれるほどの力
基本この級の得点は与えられず、現に一人も与えられていない
よくある転生ものは牛級か狼級か蛇級あたりです
『転生者選考』
申請の内容に応じた転生者を選考します
善人のみを転生者にしているわけではなく
申請内容に悪人がいれば
それに沿った転生者を選ぶ
それぞれの世界を管理する神の趣味嗜好が関わったりします
さらにその世界を管理する神からの『救済申請』『補充申請』は
神と直接やり取りができるため打ち合わせができるが、
その世界の住人が儀式して行う『勇者申請』は突発的であり、
前準備もなくするため選考がめんどくさい
どんな人物で何人必要なのかなしで申請してくるのがめんどくさい
『神託』『神電話』『神下し』『聖女の鏡』など異世界住人が神と意思疎通ができるスキルが各世界にありますが、全くそれをしない世界が結構あります
それらのスキルを使えば望み通りの勇者を転生させることができますが、何の打ち合わせもなく申請してくるからどんな勇者がいいのかわからず
結果その召喚士にとっていいものではない場合もあります
そういうパターンの世界は打ち合わせもしないくせに気に入らないからと何度も勇者申請をしてきます
これはその世界の神に止められず
神が人類に多く干渉するのは禁じられています
まあやりすぎはダメってだけです
『転生者のサポート』
転生者が転生後に詰まったり、何もできずに死にそうになった際に道を指し示す
まず一回目で自分が転生神である説明をするのが大変
宗教家、特に狂信者には説明しても唯一神以外受け入れてくれないため
あらかじめその神の名前で登場したりする
その転生者にとっての唯一神をマネしないといけないからめんどくさい
宴会でいきなり物まねの無茶ぶりをされたようなもの
そして転生した世界で転生者がお祈りしたときや夢の世界などで少しサポートします。
転生して数年は何度か天啓という名のサポートをしますが、
ある程度力を付けたらサポートする必要はないです
ま、まあ私をちゃんと信仰してお供え物をする人にはサービスすることもありますよ
さて、これさえわかれば今後のお話も分かりやすく読めるでしょう
それでは皆様
よき転生を