シニガミ
かつてクラスメイトだった君に偶然あった。
君と会うのは何年ぶりだろうか。僕は何も変わっていないのに君はまるで別人だ。
「久しぶり。覚えてる?」
と君は言った。
「覚えているよ。すっかり変わったね」
僕は、君に覚えてもらって嬉しかった。でも、何の取り柄もない僕なんかをどうして覚えているのだろうか。
「どうして僕なんかを覚えているの?」
「殺すため」
殺すため?僕はなにかしただろうか。
「君は何もしていないよ」
「え?」
「でも、殺したいから。君はなにもしていないのになぜ殺されるか。それは、私の気分」
意味が分からない。君の気分によって僕は殺されなければいけないのか?
「なにも知らないのね。私のこと」
「私は一」
そういわれて僕は深い眠りについた。
君は何者だ。人ではない…