個性的な勇者達
キーワードはその内入れます。
王と王妃、20人を超える貴族、100人を超える騎士達が見守る中、異世界から勇者を呼ぶ儀式が行われていた。
儀式が終盤になり床に書かれた魔法陣が白く光りだす。白い光が強くなりやがて治っていく。
そして、床に書かれた魔法陣から2人の男と2人の女が姿を現す。
「勇者よ、よく「ぎゃーーー!男だらけーーー!」、、、え?」
王の口上を遮る様に金の髪の女が悲鳴をあげる。
戸惑う王達。
金髪の女は慌てた様に所持品を探す様に自分の体を触る。
「え、、お、落ち着かれ「オトコハ、コロサナキャ」、、、え?」
落ち着かせる王の言葉を狂気の含まれた声が遮る。
「コイ!ネガイノツルギ、エリアンテ。オトコヲコロス力ヲワタシニ」
金髪の女の影から人間の犬歯の様なもので構成された剣が飛び出し、柄の部分が金髪の女の手の中に収まる。
女は近くにいた男ばかりを斬りつけていく。斬りつけれた男は皆、切り傷ではなく噛みちぎった跡のようになっていく。女の持つ剣は分厚い鎧など関係なく、鎧ごと噛みちぎっていく。
「と、とりおさ「男性の皆さん加奈の視界から外れて!」、、、えぇ」
唖然とした状態から立ち直った王の命令を黒髪の女が遮る。
「早く!男性が視界から消えれば落ち着きますから!」
どうなっているのかも分かっていない人ですら、加奈と呼ばれた女の様子と黒髪の女の必死さからこの部屋を出ていく。
部屋に残ったのは王妃と魔法陣の上に立つ2人の女と誰のかもわからない血溜まりだった。
部屋を出ると凄惨な光景だった。腕などが千切れかけた騎士や貴族の呻き声がそこかしこから上がり、白い床が止まらぬ血で徐々に赤く染まっていく。
「なんということか。誰か、しん「うわぁ、いつもの事だけど、ひっでぇな」、、、」
臣下の状態に心を痛めた王が、神官を呼ぼうとする声を茶色の髪の男が遮る。
「疲れるけど治しとかないと沙耶に怒られるからな」
そう言葉を発した茶髪の男が地面に倒れる男達を指差し、囲う様に空気中に丸を書く。その丸は倒れる男達の周りに光ながら現れる。
「範囲、確定。条件、重軽傷者。生成、欠損部分。合成実行。血液増量実行」
倒れる男達がどんどんと立ち上がり自分の体調を確かめていく。
助かった事が分かり、騎士貴族問わず抱きしめあっている。
「勇者殿よ、臣下を助けて「疲れたし、アニメの途中なんで帰ります。後でまた来ます」、、分かった」
礼をも遮られる、王。
そして、茶髪の男は消えた。
「友達が失礼しました。王様ですよね?」
「あ、うん。そうだ。で、ゆうし「喋らないでください、吐き気がします。頭の中で話す事を考えて下さい。こっちで読み取ります」、、、は「喋るな!」」
『これでいいのか?』
「それでいいですよ」
『では、ほんだ「魔王の討伐を僕達にですか。いいですよ」、、、良いのか』
「僕はいいですよ。残り3人には僕から伝えときますよ」
王と黒髪の男のやりとりを聞いていた騎士の1人が口を開く。
「先程か「黙れ、バラすぞ」」
が、閉じさせられる。
『名前を「金髪が加奈、黒髪が沙耶、茶髪が真、僕が碧です。名前呼びでいいですよね」、、そうか。で、部屋「部屋は真と僕は同じで、加奈と沙耶は別で。報酬はある程度の自由を下さい」、、分かった』
「部屋の中の2人に説得は王妃様の方からされてるみたいですね。真が来たら先に僕の部屋に。加奈と沙耶を呼んできます。案内の人数は1人で。人数が多いと加奈の発狂が入りそうですので。それでは僕の部屋への案内、部屋から出てきたら誰かお願いします。その方以外はどっかに行っといてください」
碧はそう言い残すと部屋の中へ入っていった。
部屋に入ると、絡み合う加奈と沙耶。固まっている王妃がいた。
「加奈と沙耶、魔王を討伐しに行きますよ。各自の部屋が有り使っていいそうです。話す事があるから僕の部屋に集まってもらいますが、その後は自由でいいそうです。夕食なんかは部屋に持ってくる様にしてもらいます。加奈は気をつけて下さいね、フラフラして発狂に入らない様に。沙耶は変に遺伝子を取り込まない様に。能力の調整に1番手間がかかるのですから。真は加奈の後片付けだけしたら帰りました。その内来るそうです。予想だと1〜2分ぐらいです。それでは王妃様、先に失礼します。行きますよ」
部屋を出ると王様だけがいた。
『し「真は先に行きましたか。それではお願いします」』
部屋を出た廊下を歩き、階段を登り、少し歩くと部屋に着いた。中では真がベッドの片方に寝転がっていた。
「ありがとうございます。夕食なんかは部屋に持ってきてほしいので、適当な人に伝えておいてください。4人での話があるので。各自の部屋は隣ですね。それと加奈の部屋に入る時はかなり気を使う様に城内の全員に伝えて下さい。それでは」
呆然とする王と4人を遮る様に扉を閉める。
「ふぅ、疲れた。勝手に決めたけどいいよね?」
「碧の決定なら異議なし。まぁ、帰ってアニメ見れるのは分かったから、なんでもいいけど」
「そうだね、碧が決めたなら。それにしても、男の人がいっぱいのところに呼ぶなんて酷いよね」
「他2人と同じで碧の判断ならいい。加奈、仕方ないよ。向こうだってどんなのが来るか分からないだから」
「オッケー。とりあえず、明日には魔王討伐に向けてここを出るけど、各自が他3人に合わせる様に」
「「「了解」」」
「とりあえず、僕は賭博場に行ってくる。真は帰るだろ?」
「そうだな。加奈、誰か連れてくるか?」
「お願い。この紙に書いてる娘で暇そうな娘で。沙耶はどうするの?」
「ん〜、戦ってくるよ」
「各自、そこそこには寝ること。明日、6時には出るから。それじゃ、解散」
4人ともがそれぞれの行動に移る。ギャンブラーの碧はスリルを求めて町へ、ロリコンの加奈は引き取った孤児の幼女をを待つ為に自分の部屋へ、戦闘狂の沙耶は戦いを求めて騎士達の所へ、オタクの真はシンプルに家へ。
翌朝6時。
真は加奈の幼女を加奈の家に送り届けてから集合した。真がこちらに帰ってくると直ぐに出発した。
7時。
加奈が町で発狂しかけたが、孤児院休んだら元に戻った。アリアナという幼女が加奈に抱きついているが問題はない。
12時。
食事処の喧嘩に沙耶が巻き込まれに行った。2m近い男5人を皿1枚でボコボコにしていたが問題はない。
18時。
真がアニメを見るために1度帰った。リアルタイムで見るからこそなのだとか。時間差があり向こうは深夜なのだとか。
21時。
お金を稼ぐ為に賭博場へ。拙いイカサマだらけだった。ただの鴨でしかない。10倍に増えた。
1週間。
幼女が2人増えた。鬼の様な生物を沙耶が殴り倒して小さな村を救った。真がアニメを見逃したとか言って過去に行って帰ってきた。手持ちが国家予算程になった。
1ヶ月。
幼女が6人増えた。加奈の家へ加奈の選んだ6人が真によって送り届けられた。
魔王の四天王の1人を沙耶が消滅させた。鬼の方がまだ興奮したとか。
滅亡しかけの国家を金で救った。所持金の1割で救えた。
元の世界で起きた戦争の所為でアニメ会社が潰れたからと、過去で相手国家を滅ぼしてアニメ会社を救った。
3ヶ月。
加奈自身が幼女になった。元の姿に戻る事も出来るらしい。幼女達が加奈中毒みたいになった。いつもの事だ。
ドラゴンが来たが沙耶が素手で地面に落とした。古竜やら王だとか言っていたが、沙耶曰く羽生えたトカゲだとか。
ギャンブル施設を建設した。1つの国家として成り立った。増える所持金の3割ぐらい使った。そんじょそこらの国家より大きい。
真が色々な星が見たいという超1流の小説家や漫画家を連れて、惑星観光してきた。1時間で帰ってきた。土産は月の石だった。
6ヶ月
フラフラし過ぎている。召喚された街から100kmほどしか進んでいない。この世界は広いみたいだ。
加奈に娘が出来た。幼女との娘だ。沙耶の能力で遺伝子操作で作られたらしい。妊娠したのは幼女の方だ。
四天王の残りが一斉に来た。いつまで経っても来ないから様子を見に来たらしい。ついでに沙耶が殴り倒した。
金を持ち過ぎたみたいだ。経済が狂いかけている。どうすればいいかわからないが、とりあえずギャンブル国家に半分を渡しておいた。
真は加奈に頼まれたらしい加齢を止める薬を作り過ぎたらしい。アニメ関係者に配って回ったのだとか。
1年
魔王が討伐されたらしい。どうやら観光したり欲望の赴くままに行動していたら、その間に勇者が討伐したのだとか。
目的はなくなったが、この世界を楽しんで帰ろうという事になった。
1年半
マオウと名乗る幼女が加奈中毒になった。加奈に抱きついていないと落ち着かないのだとか。ファーストコンタクトはボロボロの状態だったが今は元気な様だ。
沙耶は自分を楽しませる為に、行く先々で人を鍛えて回っている。鬼ぐらいなら片腕で倒せる人が100を超えた。四天王ぐらいなら楽勝らしい。
ギャンブル国家がこの世界の経済の中心になったらしい。国家内ではすべてがギャンブルで決まるなんて噂がある。所持金は増やしてない。
真は今期は当たりだらけだと騒いでいた。こちらの世界でアニメが見れる様にしたらしい。
2年
この世界で世界大戦が始まった。
さて、僕達はどうしようか。
読んでくれてありがとうございます。
誤字脱字のご指摘がありましたらお願いします。
良かったら知り合いや友人に勧めていただけたら幸いです。
最後に
短編って難しいですねw
(好評だったり続編希望だったら続き書くかも)