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プロローグ
何度も書き直してすみません。どうかよろしくお願いいたします。
光り輝く朝日。夜の空に光る星。降り注ぐ冷たい雨。
_____________最後に見たのはいつだっただろうか。
初めて見たときは、何故か心臓が止まりそうなほどの恐怖を覚えた、この、白い地下室。
ドアも、壁も、床も、天井も、全てが真っ白。
そんな地下室は、今、白と赤黒い色で染まっている。
自分がここに来た時、3つあったゴミ袋。
……数え切れないほど、増えていた。
もう一度。あの大きな空を。流れゆく雲を。吹き抜ける風を。
____________もう一度、味わいたかった。
名前を呼んでくれた家族に。いつも見守ってくれた親友に。笑顔でずっと傍に居てくれた彼女に。
____________もう一度だけでいい。会いたかった。
どうしてこうなったかなんて、俺にも分からない。
全てを失った今、願うことなど何もない。
________でも、もし、叶うのなら。
「おはよう、皐月君」
________誰か、誰でもいい。…助けてくれないか。