動き始めようと思います。
ルーはチリチリ頭のまま、まだ何かを言いたそうに俺を見てからため息をついて兄ちゃんの所へ戻って行った。
へっ、そんな顔して俺を見てもルーの頭は直しませんよ。このパンチめ!
(ヒュー、頭直してあげるから、お願い聞いてくれる?)
俺はチリチリアフロになった頭を引っ張って直そうとしているヒューにプリチーに聞こえるよう念話をとばした。
ヒューは手を止めて、すっごい嫌そうな顔をして俺を見ている。
いや、俺お前の主・・・。
「はぁ~、セバス様もう何でも聞くから頭元に戻して。で?何?」
(チャトラさん達のことなんだけど、ちょっと調べたらこの間からうちに嫌がらせしてるやつらに同じようにされてるっぽい。)
「は?いつどうやって調べ・・・」
(そりゃ~ちょろっとさ、解読の魔法をアレンジして・・・?)
「いや、セバス様?」
(・・・やっぱこれもまずかった?)
「ど~りでおかしいと思ってたよ!!解読の魔法だけじゃ無理なことしてたしな!も~なんなのお前?!」
(おい?!俺はいたいけな子供だぞ!いや、本題はそれじゃなくて・・・チャトラさん達のことなんだけど!)
「っ!! はぁ・・・はいはい、それで?」
(やっつけようと思う。)
「チャトラを?」
バッチーン!!!
「いってぇ~!!」
雷がヒューの頭に落ちました。
(チャトラさん達倒してどうすんだよ!もふもふ赤ちゃんいるんだぞ!別の敵の方だよ!隣の嫌がらせして来る奴ら!!)
「うぁ~、痛い~。・・・僕わかってて言ったんだけど~。んで?具体的にはどうやって?」
(俺に考えがある。協力してくれ。ルーに内緒で。)
「うわぁ、嫌な予感しかしない・・拒否権は?」
(一生アフロで生きたい?)
「了解致しました、我が主。」
イケメンヒューはアフロも似合ってると思うけどね(笑)