エピローグ 休日のある日
エピローグ 休日のある日
「又、増えましたね。」
所狭しと並ぶアンティークを手に取りながら翼が言った。
「それはお客様の代償ですから、気をつけて扱ってくださいね。」
これは失礼と元の場所にすぐさま返した翼は話を続けた。楽しいですかと・・・。
夢屋の少年は笑顔で答えた。
「ええ。人はとても興味深い、楽しいですよ。」
紅茶を飲みながら夢屋の少年が言った。ふーんと鼻を鳴らした翼は彼の前に座りこんだ。
「この紅茶は自分で入れたんですか?」
ええそうですよっと彼はすぐに翼の分の紅茶も用意した。それを翼が一口飲むなり言った。
「おいしいですね。これ。」
ありがとうございますっと少年は一礼した。そして彼はゴクゴクと自分の入れた紅茶を喉を鳴らしながら飲む翼を見ながら話を続けた。
「私。この店を辞めようと思っていたんです。でも、いろんな人にあって私の人への価値観が変わったんです。これからもいろんな人と出会いたいと最近じゃ思うようになりますた。」
「じゃあ又、アンティーク増えますね。」
っと翼が笑って答えた。
「ではそろそろ開店しますか。」
と少年はオープンと書かれた板をドアの取っ手に掛けた。じゃあ僕はこれでと翼は店を後にしようとした。あっと立ち止まり彼は言った。
「今度はうちの部にも遊びに来てくださいよ。うまいコーヒー入れますよ。」
「ええぜひ。」
そう言って翼の後姿を見送った。
今日も夢屋は営業中。あなたの御越しをお待ちしています・・・。
これで夢屋は終わりです。とても短い話でしたが、いい勉強になったと思っています。