決意の証
その騒ぎに気付いたセラシュは、寝巻きのままで起きだした。セラシュの部屋は広さは春火の部屋とほとんど同じ。ただ、石がむきだしになっており、置かれている物もベッドと机くらいだ。
春火の部屋よりも粗末なつくりの部屋である。
簡単なつくりであるが、清潔にされたシーツの敷かれたベッドから飛び起きると、枕元に置いておいた剣を拾って、部屋をかけ出していった。
セラシュが向かったのはエリオンの部屋であった。
「王子! お怪我はありませんか!」
セラシュがドアを開けると、エリオンは起きだして剣を持っている状態だった。
エリオンはセラシュの姿を見ると聞いてきた。
「今の状況はどうなってるの?」
「わかりません。敵襲であると思われますが、敵を確認はしておりません。警笛もまだ聞こえてきませんので、警備の騎士は、まだ動かないと思われます」
エリオンはセラシュに聞く。セラシュは、上官に質問をされたときのような感覚で答えた。
「リミラと春火君の安全は確保されている?」
「いえ、気付いて一番にここに参りましたので、確認はできておりません」
「なら、リミラの部屋に行こう。リミラを助け出す」
エリオンは部屋を出て、リミラの部屋に向けて駆け出していった。
セラシュは、エリオンの様子がいきなり変わったのに疑問を持ちながらも、エリオンについていく。




