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事の裏側

「私が調べた資料です」

 あの暗殺団は、元々、隣国の秘密組織だった。

 国王直属の暗部を担っている重要組織であったが、リベラル派の貴族が存在を明らかにし暗殺団そのものの解体が行われた。

 だが、ばらばらになり、地位を失った事をよしとしなかったメンバーが再集結をし、虎視眈々と地位の回復を狙っていたのだ。

 そうやってくすぶっているところにシビリオスが声をかけた。

「ここまでが私の調べたことでございます」

 頭をたれ報告するバルテ。視線は、エリオンに向かっており、はっきりとエリオンに向けて言っているのが分かる。

「この事実を看破したのは、このバルテ・ヴィランドです。どうか、お忘れなきようにお願いいたします」

 ぬけぬけと言うバルテ・ヴィランド。


 バルテは、最後に一度王に向けてかしずいてから、王の前から去っていった。シールズが、めがねを直しながら、バルテに言いに来る。

「おめでとう。僕の事を差し置いて重要情報をよく手に入れたもんだ」

「お前の場合は、やり方がいけなかった。人の家に土足で上がりこんでガサ入れをするなんて、どう見てもやりすぎだ。『結果になれば問題ない』とでも思っていたのか?」

 シールズはまたメガネをかけなおした。

「僕は怒っているのには、もう一つ理由がある」

 セリエアを横目で見たシールズ。バルテは顔を引き締めて言う。

「俺は自分のために行動をしただけだ。怨みたければ、怨めばいい」

 シールズは、バルテの言葉をどうとったか分からない。

 シールズはセリエアの事を横目で見た。

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