あの時の襲撃者達は
セリエアは、暗殺者を捕らえてある牢まで足を運んだ。
それに、バルテとシールズもついていき、春火達も一緒にいる状態だ。
鎖につながれ、天井から吊り下げられている暗殺者達。体中に痣が走っており、痛々しい姿だ。エリオンはそれを見て、泡を吹きそうになる。
春火が倒れそうになるエリオンを支え、頬を叩いて目を覚まさせた。
セリエアが先に出て行き、暗殺団の頭領である男に質問をした。
「あなた達は外国の暗殺集団。そのあなた達と関係を持てる者となれば、犯人の目星はつきます。後はあなたの自白一つです。『一体誰に雇われたのですか?』」
人種的に見れば、あの盗賊団とまったく同じ地域からの出身である事が分かっている。
セリエア自身、犯人の目星はつけている。実は、犯人が捕まるのは時間の問題であるのだ。
この男から犯人の事が聞きだせれば、即時に逮捕をする事ができる。
だが、男が答えた。
「言えぬ。一宿一飯の恩を返すなど、犬にもできる事。我々は確かに人以下の下郎だ。だが、犬以下のなる事はできん」
「隊長……この期におよんでそんな綺麗な言い方をするのは止めましょうぜ」
下品な言い方をする暗殺団の一人が言い出す。
「俺達の運命は決まったようなもんだ。『死ぬのが決まったら腹をくくって全部話す』なんて事を人間が考えるもんか。誰かのために舌の一枚だって動かしはしないぜ。最後の最後までお前らに迷惑をかけて死んでいってやる。俺達は何もしゃべらねぇぜ」
他数人の暗殺団は、それを聞いて忍び笑いを浮かべた。他の者達も、同じ考えなのだろう。
「拷問は続けてください。私は別行動を取ります」
暗殺団達の返事に嫌気が差したセリエアは、指示だけ出して牢から出て行った。




