三人の考えること
「こういう楽しみ方もあるのですか……」
「セリエア様も分かっていただけましたか」
さっきまで論争をしていたにもかかわらず、いきなり腕を組んで友情を確かめ合った二人。そこに、春火が声を張り上げて言った。
「ちょっと君ら! 一体何をやっているんだい!」
三人の姿は見つかってしまったようである。
三人は、逃げるわけでもなく、素直に姿を現した。
「何で君らがここにいるんだい! ってちょっとまちな! なんだい、その満足げな表情は!」
セリエアとセラシュは、共にすがすがしいほどにさわやかな笑顔をしている。
それに、何か言いようの無い怒りを感じた春火。
「セラシュとセリエアの二人! また何かよからぬ事をたくらんでいるんじゃないだろうね!」
さわやかな笑顔のまま、さらに春火にとって怒りを感じるくらいやさしげな口調で、セリエアが答える。
「そんな事はありません。一つ、新しい喜びに触れて感極まっているだけです」
「新しい喜びってのは何なんだよ! よからぬ内容である感じが無茶苦茶するんだよ!」
セラシュも答える。
「あなたの初々しい体から発せられる、努力と汗の美しさを感じ取っていたのです」
「言葉の意味はよく分からないけど、なんか全身に悪寒が走ったよ! つまるところ、僕の事をダシにして二人でよからぬ話をしてたって事だろう!」
二人は、春火が何を言っても表情を変えなかった。
「いいかげんそのさわやかな笑顔をやめないか!」
二人の笑顔にイライラしている春火は、最後にそう叫んだ。




