春火の後を追う
春火は、山の奥の方に登っていった。
「セラシュ。地図は持ってきてる?」
リミラが言う。リミラはセラシュに言うと、馬の横に釣っていた袋の中から地図を取り出した。
リミラは、馬をセラシュの横に寄せて、セラシュに地図を見せた。
「このあたりには滝があるんだ。滝つぼのあたりっていい感じの水場になっている事が多いんだよ。水が勢いよく落ちて地面を削るから、広い場所になっていくんだよね」
「そこで春火が泳いでいると言いたいんですか?」
「そういう事だよ」リミラは言って、地図をしまった。
「分かったんだったらもう帰ろうよ。後をつけるなんて失礼だよ」
エリオンが言うが、他の三人は、まったく聞く耳を持たない。
「こんなチャンスめったに無いではないですか」
その中でセラシュが本音を言い出した。
「一緒にお風呂に入るというのもアリですが、やはり覗きは格別なのですよ」
セリエアが言うと、リミラもセラシュも感慨深げに首を縦に振った。
「一緒のお風呂に入るなんて邪道です。覗くからいいのです」
セラシュに続いてリミラも言う。
「ばれるかばれないか? その緊張感が興奮をさらに刺激するんだよね」
「全員そろってエロオヤジみたいなことを言ってるんじゃないよ!」
エリオンが言うのに、耳を貸さない三人は、期待と興奮で、目をギラつかせながら春火を追っていった。




