これからどうしようか? 相談だ……
「セリエア。厄介な事になってるよ」
セリエアの部屋に入って一番にそう言った春火は、すでにイラついているセリエアに向けて言う。
明らかに様子がおかしいセリエアであるが、春火はそれにまったくひるまずに今あった事を話し出した。
聞き終えた後、机を叩いたセリエアは、辺りを見回した。春火の連れて来たメイド達と、エリオンはその剣幕にたじろいだ。セラシュも引き気味である。
「まずはお礼を言わねばなりませんね。春火くん、ありがとうございます」
「どういたしまして」
セリエアが口を開く。剣幕にまったくひるまない春火は、この場にそぐわない軽い様子で答えた。
「リミラ。セリエアの様子はどうなの?」
春火はセリエア本人の前でわざわざそうリミラに聞いた。意図を察したリミラは言う。
「頭に血が上ってる。冷静な判断ができる状態とは思えないよ」
セリエアはリミラの事をギロッと睨んだ。リミラはそれと顔を合わせないように目を逸らした。
数秒の間、リミラの事を睨んだセリエアは深々とため息を吐く。
怒りを落ち着かせようとして、体の中の悪いものを吐き出すように吐かれた息を吐いた後、セリエアは席を立った。
「すみませんが、お湯を浴びて落ち着いてきます。皆さんはこのまま待機をしていてくださいますか?」
リミラと春火は首を縦に振った。
セリエアが部屋から出て行った後、春火とリミラは体の力が抜けたようにした。その場に座り込んだ春火が言う。
「セリエアっておっそろしいね……」
リミラが言う。
「あんなに怒っているのを見るのは初めてだよ」
机に突っ伏したリミラ。
春火はエリオンに向けて手を差し出した。上目使いになってエリオンを見上げて言う。
「腰が抜けちゃったよ。立たせてくれないかい?」
エリオンに向けて言った春火。




