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なんと、料理に……

 目の前に、いくつもの料理が並べられており、何台もの机が並べられて、その上にテーブルクロスが敷かれて長いテーブルのようになっている。

 その机の隅に座った春火とエリオンは並んで食事の盛られた皿を目の前にしている。

 春火は並べられた皿をじっと見つめだした。

 エリオンが首にナプキンをかけ、フォークとナイフを取って食事にありつこうとしているところ。

「エリオン。外で食べようか」

「え? どうして?」

「外で食べたほうが趣があっていいじゃないか」

 辺りを窺いながら、じっとエリオンの方を向いて言う春火。

「僕の言う事を聞いて」

 さらにそう付け足した。

「外に鯉を飼っている池があったよね。そこにしようよ」

 春火は、口元は笑っているのに目が笑っていない。奇妙な笑顔をした春火。彼の言った事に、エリオンは従った。


 庭師が手入れをしているようで、雑木林は、木がいくつも立っているのにもかかわらず、木の隙間から漏れる木漏れ日だけで十分に明るい。

 庭には綺麗な色をした鯉がいくつも泳いでいた。

 そこまで従者がテーブルを持っていく。それからテーブルの上に並べられていく料理を春火はどかどかと池の中に投げ入れた。

「何をしているんだい!」

 エリオンが言う。

「様子を見てて」

 池の事を指差して言う春火。エリオンが池の様子を見ると、鯉は逆さまになってプカリと浮かんできた。

「毒だねぇ……」

 春火は難しい顔をして言う。

 それから、エリオンに向けて言った。

「セリエアの所に案内して。あと、このメイドさん達も一緒に連れて行くよ」

 この件の目撃者をまとめてセリエアの所に連れて行く。

 エリオンの食事に毒が盛られていたという事実に対してどう対処をするか? それをセリエアに委ねようという意味を持った言葉だ。

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