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どういう事かというと

「どういう事なのですか……?」

 セリエアは眉根を寄せる。『どうして分からないのか?』そういった意味を持っているような表情だ。

「セリエア……頭を冷やしなよ。僕のほうから話すから」

 そして、今の状況をリミラが話しだした。

 ここは王宮の領地であり、普段なら騎士隊が巡回をして、安全が保たれている場所である。騎士がうろついている場所などに、盗賊が好んで入ってくるとは思えない。盗賊が入ってくるというのがまずおかしい。

 もし、たまたま盗賊が知らずに迷い込んだのだとする。

 たまたま通りかかったエリオン王子の馬車と鉢合わせをしたのだ。しかも、たまたま護衛がまったくついていない状況であった。

 そして春火の話では、盗賊達はなぜか春火がエリオン王子の妃であるというのを知っていたのだという。

「盗賊達は『あんたが妃さんか? 体を差し出すから王子は助けてくれってか?』って言っていたらしいね。誰かがお兄ちゃんに妃ができたって事を教えたんだよ」

 そして、盗賊たちは、エリオン王子の命を狙った。盗賊と戦う春火を無視して、馬車からエリオンを引きずりおろし、エリオンを殺そうとしたのだ。

 ここまで言えばセラシュにも状況が見えてきた。

 誰かが盗賊に情報を流した。エリオンが盗賊に襲われるように手引きをしたのだ。

「分かったよね? これは誰かの仕組んだお兄ちゃんの『暗殺計画』だよ」

 そして、セリエア達は、その暗殺計画に騎士団が関与をしていると思っているのだろう。 セリエアはやっとセラシュにも事情が飲み込めたのを見て、『遅すぎます』と言い、軽くため息を吐いた。

「捕らえた盗賊から事情を聞きだしたいところですが……盗賊達は、騎士団が管理している牢の中にいます」

「諦めたほうがいいね……」

 そして、またセラシュには理解不能な会話を始める。

 そこに、ドアがノックされる音が響いた。

 給仕を中に入れると、報告を始める。

「捕らえられていた盗賊が毒をあおって自殺をしました」

 セリエアろリミラにとってはまった予想通りの内容であった。軽くため息を吐いたセリエアとリミラは、すぐに給仕の者を下がらせた。

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