表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/121

別荘について……

 セラシュとセリエア、リミラも一緒になって馬車の中に座っていた。エリオンと春火は、追いやられるようにして両隅に座らされる。

「まったく……危ない人たちから離れることができたと思ったのに……」

 窓から外の事を見つめる春火。残念そうにして外に向けて言った春火に、セラシュは言う。

「もっと危ない人たちに命を奪われるところだったのですよ」

「命以外の大切な物を奪おうと、虎視眈々と狙っているじゃないか」

「もうふざけるのは止めます。ですから私の事を信用してくださいませんか?」

 セラシュが言うのに、春火は鼻を鳴らした。

「君一人どころか、騎士隊全体が信用できなくなりそうなところによく言う……」

 セラシュがギョッっとして春火の事を見た。

「どういう事なのですか……?」

 セラシュは春火の言ったことの意味を理解していなかった。理解をしていたセリエアとリミラは、意味ありげに首を横に振った。

「その話は後にしましょう」

 セリエアがセラシュに向けて視線を向けて言う。『これ以上何も言うな』『詳しいことは後で話す』そう言う意味の視線であると感じたセラシュ。

 状況が理解できていないセラシュは、静まり返っている馬車の中を見回した。


「ここが大浴場だよ」

 石作りの大きな浴場に案内をされた春火。エリオンの方をむいて、ニヤリと笑いながら言う。

「いの一番にお風呂を案内なんて……エリオン君は一体何を考えているんだい? このスケベ」

「違うよ! そんなつもりじゃあ!」

「次の所を紹介してくれるかい?」

 エリオンが顔を赤くしているのを笑いながら、春火は次の場所に向かおうとした。そこに浴場のドアが開けられる。

「王子。お食事の時間でございます」

 浴場の外で待っていた使用人が、浴場の中に入ってきて言ったのだ

「まだ日が高いよ」

「お昼をお召し上がりになっておられないという話でしたので、コックが作りました。不要ならば下げさせます」

「そこまでしなくていいよ」

 エリオンが食事をとると言うと、春火はエリオンについていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ