その時の、セリエア達
「なぜ、外出の許可を出したのですか!」
あれから、セリエアの部屋に向かっていったセラシュは、セリエアから事情を聞いた。
エリオンが春火を自分達から引き離すために、外出をさせたのである。少数の従者のみを連れての外出で、セリエア、セラシュ、リミラの三人はついていく事は禁止とされている。
「私達は、おふざけがすぎましたね。お風呂で親睦を深めようとか……おっぱいを掴んで拘束とか……」
それから、セリエアは機嫌がよさそうにしながら笑う。それにむっとしたセラシュ。
「謹慎が解かれてからでもいいのではないですか?」
「お硬いですね」
セリエアは言う。
「エリオン様と春火様が二人で外出をされるというならば、止める理由がありません」
元より、春火はエリオンにあてがうために呼び出した。エリオンが春火に自分から近づこうと考えるなら、小さな問題などは無視してもいいだろう。
「どんなものでも状況しだいです」
セリエアは、これで話は終わり。そして、これで仕事は休み。そういった感じに思いっきり体を伸ばして言った。
「任を解かれたのですよ。あなたも今のうちに羽を伸ばしておくことです」
「これから休みにでも入るような様子ですね」
「休みではないですか」
自分達が世話をする、春火とエリオンが共に外に出かけているのだ。セリエアもセラシュも仕事がまったくない状態だ。
セリエアが椅子を立ち、本棚の本から読みたい物を探し出した。




