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クセ者たち
「シビリオス。この場合どう報告をするべきだ? 一言で言ってみろ」
「警備は厳重ですが、やはり烏合ですので穴が多い」
「分かりやすいな」
シビリオスの言う事に満足をした様子のバルテ。
「あなたのお膝元で働かせていただく素養が私にありますでしょうか?」
あれから、シビリオスを自分の部下につける事を決めたバルテ。シビリオスにとっては不満な事であろう。
嫌味を言っているのだろうか? そう思い、バルテはシビリオスの事を見た。
だが、暗いからなどという事は関係無く、バルテはシビリオスの顔色を窺うことはできなかった。
いつもどおりの、顔に貼り付けてあるような笑顔をしていたのだった。
『こいつもクセ者だ』
本来ならば、彼にとって厄介に事態であるはずなのであるが、嬉しそうにしたバルテはにやりと笑いながら考えた。




