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プロローグ

 プロローグ


 春火はるかは両脇にバラの花の植えられている玉砂利の敷かれた道を走っている。玉砂利の上に絨毯が敷かれており、初めて履いたハイヒールでも、なんとか走ることができた。だが、後ろから追ってくる人影の足は速い。

 しなやかで細身の体をしていながらも、腰に釣った剣からも分かるとおり、鍛えられて引き締まった体をしている彼女は、歩きにくいハイヒールを履いて走る春火の足よりも、はるかに早く走っていた。

 後ろから追いかけてくる足音がどんどん近づいてくる。

 春火が後ろを振り向くと、自分を追ってきた彼女は、目と鼻の先に迫っていた。





 プロローグ 春火


 僕は昔から女みたいだって馬鹿にされ続けてきた。

 家族に姉が四人居る末っ子の僕は、着せ替え人形のようにして四人の姉に遊ばれ続けた。

 小学校の頃などは、髪を長く伸ばされて、女の子みたいにスカートを穿いて学校に行った事もある。

 そのため、いじめをうけた事もあった。

 自分もいじめられるたびに、四人の姉に甘えてしまったのもいけないのであろう。

 帰って姉さんに泣きつくと、やさしく抱きしめてもらって、髪の手入れなどをしてもらいながら、慰めてもらったものだ。

 中学に入り、それではいけないと気づいた僕は、柔道部に入って一から鍛えなおしている。






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