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蝶の夢

中学二年生のときの詩がでてきました。気が向いたので載せてみます^^

あなたが私を見ていないなんて知らなかった



ずっと私だけを見てくれているのだと



そう信じていた





あなたにふられた痛みの針は



私の心臓に深く突きささったまま



抜けることはない






抜こうとすればするほど



チクチクチクチク



その傷の穴を広げていく





じくじくじくじく



痛みは増して



好きという感情を忘れ



憎みという感情に支配されても



時折



水色の粒となり



私の頬を伝っていってしまう





こんなに憎んでもなお



あなたが



「私を初めて愛してくれた人」



という刻印じじつは消えない








どうしてあなただったの




どうして私を愛したの




こんな結末だと知っていたら




私はあなたを選びはしなかった







あなたが


苦痛にゆがみ


孤独に叫び


絶望に泣いて





そして初めて



私は歓喜の渦に溺れていられる




私の灰色の世界に色があらわれる








あなたが憎くて憎くて


殺してしまいたいほどに心が囚われている



「これ」 は






あなたが恋しくて恋しくて


抱きしめて離せないほどに愛している



「それ」 と



あまりにも似ていて






きっとあなたが



私の初めてでさえなければ



楽だったのに










私はまるで



哀れな蝶のよう




蜘蛛の糸に囚われながら




蜘蛛に恋焦がれてしまった・・・




憎むことも恨むことも満足にできず




これから




喰われる未来に





静かに心を震わせているのだから






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