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非日常が少しある話  作者: aka
向き
9/11

協力してほしいこと


こごまで話を聞いたが、どうしてもわからないことがある。


「俺に、なにをしてほしいんだ?」


新谷と開地さんが、顔を見合わせる。


(決まってないな...これ...)


「わかった。

 レベルアップの条件?を調べるってのは?」


この提案に、2人とも賛同してくれた。


正直、俺達のような素人が、そんなの解明できるわけない。

それこそ専門機関で、なんかすごい機械をつかってやるべきだろう。


でも、ふたりが求めてるのは、そういうのじゃないのだ。


「なにかやってたほうが安心する?

 って感じかな?」


2人が頷く。

それはそうだ。

漠然と不安を感じ続ける毎日より、なにか動いてるほうがいいにきまってる。


おそらく、2人だと暗い雰囲気に落ちていってしまったのだろう。


「そういうことなら、俺も協力するぜ!

 面白そうだしな!」


そこで、俺だ。

偶然とはいえ実績もある。

それに、不思議探索をしているときは楽しい。

そういう雰囲気のやつがいると、気がまぎれるということだろう。


「そうと決まれば、さっそく始めようぜ!」


----


「じゃあ、開地さん。

 レベルアップ条件にこころあたりはありますか?」


メモを片手に、質問する。

実はミステリーも、結構好きだ。


「心当たり...ですか...」


「そうです。

 あなたの能力がレベルアップするきっかけのような..」


「きっかけ...」


「ぶっ...ははははは!」


突然、新谷が笑い出す。


「乙成、それやめてくれよ

 まるで名探偵じゃないか はははは!」


つられて、開地さんも笑っている。

ちょっと恥ずかしくなったが、雰囲気が明るくなってよかったと思う。


「ごめんごめん

 実はミステリーも好きなんだ ははは」


「あ...」


開地さんが、なにかを思い出す。


「ミステリー...か。

 なんだっけ...?」


「どうしたの?開地さん?」


「んー...なんか思い出せそうな...

 ちょっと、スマホみてもいいですか?」


そういって、スマホを確認する。

どうやら、チャット履歴を見ているようだ。


「うーん...

 あった!そうだ!」


「どうしたの?」


「そういえば、レベルアップするあたりに、

 ハマってたミステリー小説があって」


「ああ

 チャットで言ってたやつだね?」


「そうそう

 新谷くんにもおすすめしてて

 あ...でも、全然関係ないかもしれないんだけど...」


「そういうのがヒントになったりするんですよ

 話を聞かせてもらえますか?」


俺はまたメモを片手に、探偵モードになっていた。






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