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非日常が少しある話  作者: aka
ゾロ目
3/11

思い出の場所へ


「おはよう。」


先に駅で待っていた八ヶ代に挨拶をする。


「おいおい、ギリギリじゃねぇか」


今日が楽しみすぎて眠れなかった俺は、朝まで起きてしまった。

こう言う時に限って、目覚ましの1時間前に寝てしまったりするのだ。


「ごめん、ちょっと寝れなくて」


ただでさえ重いリュックが、更に重く感じる。


(念の為とか言って詰め込みすぎたな)


今日向かう場所は近いとは言えないが、日帰りは十分可能な距離だ。

駅の売店で、朝食代わりのサンドイッチとエナジードリンクを買い、電車に乗る。


休日早朝の電車は空いていたので、こっそりサンドイッチを食べる。


エナジードリンクはこぼれにくいと思って、蓋つきのパッケージを選んだ。


(コンプライアンスね。コンプライアンス)


最近ネットで覚えたので、心の中で呟いてみる。



お腹も落ち着き、カフェインも効いてきたので、八ヶ代に聞いてみる。

待っていてくれたのか、考え事をしていたのか。

八ヶ代は、電車に乗ってから何も喋らなかった。


「なぁ。」


「...ん?」


ぼーっとしていた彼の顔に、表情が戻る。


「思い出せたかよ?」


「んー。いくつか、候補はな。」



そこから電車を降りるまでの大半は、各々の時間を過ごした。

俺は眠ったり、スマホをいじったり。

たまに八ヶ代に話しかけてみるが、やっぱり上の空だった。







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