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4話『とりあえず、絨毯が欲しい。ふっかふかの奴』





「う〜ん、中々に良きかな!」



パパンの狩ってきたモンスター達をスマホに押し込むと素材別に買い取ってくれる。神!!

おかげで、今日だけで約3万ツブラの売上。

やっぱ、父しか勝たん



「とりあえず、絨毯が欲しい。ふっかふかの奴」



洞窟の家は、当然、床は岩場だ。固い。

ベッドや絨毯代わりに、葉っぱが敷き詰められてるけど、寝心地は最悪である。



「食費を抜いて、絨毯、ベッドの順で買っていこう!」



前世じゃ、掃除が面倒なので絨毯は敷かない派だったが、ここでは断然敷きたい派!



「あとは、虫除けスプレー、いやバ〇サンしよう!」

(ゴキブリ以外も殺すか知らないけど、ゴキブリ殺すなら、殺してくれる気がするし!)



などと短絡的に考えつつ、バ〇サンを買う。



「あとは、歯ブラシとコップと清潔な水…、いや、浄水器の方がいいかな?川の水も綺麗にした方が安くて安全だよね?」


『濾過器の事でしょうか?』


「あ、はい。それです」



神スマホに間違いを指摘されつつ、検索して、購入する。



「キッチンとか洗濯機とか、欲しいものがあるのに、金がない…!!パパン!明日も頼りにしてるよ!」


『…』



だが、反応がなくて少し寂しいが、本来死体なのだから仕方がない。



「さてと。いでよ!!絨毯!!ポチッとな!」



偉そうな言葉を使うが、実際は『購入』と書かれたボタンを押すだけである。


──ブォン


そんな音と共に絨毯がアオイの目の前に現れる。



「ふぉぉおおおお!!!!!ふっかふかだ!!ふっかふか!!ゴツゴツしてない!!」



自分で願っていてなんだが、生活水準が前世に比べて低過ぎるのだ。

シンプルに地獄☆

色々と穴だらけだったと、頭を抱えたこと幾万回。


まず、両親がこんな苦しい生活をする羽目になったのは、自分が『森で一人で生活したい』と願ったせいではないか…、と何度も後悔した。

だが真実は分からない。

少なくとも、アオイの記憶では、両親はいつも優しく、幸せそうだったので、自分の価値観で不幸だと決めつけることも違う気がしたからだ。

でも、『一人で』と願わなければ、両親は死ななかったかもしれない…。そう思わずにはいられない。



「って、ダメダメ!!暗くなるな、私!!とりあえず、小説読んで寝よう!!」



天界を通して色んな世界と通じているネットは、自動翻訳で、無料小説サイトも充実していたので、アオイにとっては有難かった。

父の収入は高いが、生活必需品が揃っていない以上、まだ節約生活をしなければなからなったからだ。








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