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悪夢!! サ○ゼ・デートで喜んでくれる彼女!!

作者: HasumiChouji

「あ……あの、お金もらってるんで、こんな事を言うのは何ですが……」

 その大学生の女の子は「『恋人』を演じてデートをする(ただし、SEXは無し)」と云うアルバイトで、学費・生活費を稼いでいるらしかった。

「この台本、不自然ですよ……」

「そう言っても、それが君の仕事だろ。台本通りに料理を食べながら、喜んでるフリをしてくれ」

 ちょっと乗り遅れてしまったが、彼女がサ○ゼの料理を喜んで食べてる動画(ただし、顔はボカす約束)をUPすれば、まだ、今からでもtwitterの「#サ○ゼデートで喜んでくれる彼女」に間に合う筈だ。

「あの……店に入ってから『やっぱり、この台本は無し』なんて事になっても、約束のお金はもらえますよね?」

「何を心配してるか、良く判らないけど、ちゃんと払うよ。まぁ、そんな事は無いだろうけ……」

 サ○ゼの店内に入った途端、俺の「#サ○ゼデートで喜んでくれる彼女」の台本の何が「不自然」なのかが一瞬で理解出来た。

 そ……そうか……これが……今の若い連中の「デート」なのか……。

 マズい。俺がスマホで撮影した動画に、万が一、他の「カップル」が映り込んだら……彼女が喜んでいればいる程、その様子は、芝居臭い・嘘臭い代物と化してしまう。

 ああ……たしかに、俺の「台本」は根本的な見直しが必要だ。

 俺達が入ったサ○ゼは、ほぼ満席だった。

 カップルらしき2人連れ。

 家族連れ。

 友人同士。

 夫婦らしき2人連れ。

 様々な人達が居たが……少なくとも40代以下らしき人達の大半は、一緒のテーブルに居る連れの顔も見ず、話しもせず……スマホをいじり続けていた。

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